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破損した太陽光パネルの処理方法とは

目次

太陽光発電には、マテリアルリサイクルやケミカルリサイクルといった複数のリサイクル方法があります。ここでは、熱エネルギーを回収して行う「サーマルリサイクル」について紹介します。

太陽光パネルの破損原因

太陽光パネルは屋外で使用する設備のため、次のような原因で破損する場合があります。

太陽光パネルの多くが屋外に出して使う設備のため、地震・雷・火事・台風・土砂災害といったさまざまな自然災害によって破損が起きることがあります。外的要因としては、風で舞い上がったものが当たる・カラスが石を落として遊ぶ・ゴルフボールなどが遠距離を飛来してぶつかるなどの原因で破損が発生します。

人的要因として多くみられるパネルの設計不良・架台やモジュールの設置不良・運搬時の破損も、破損や不具合につながるため注意が必要です。内的要因としてはパネル内部の設備やシステムの故障・不具合、部分的に発電量が減少した際に発生する「ホットスポット」による発熱も破損原因のひとつです。

これらのトラブルが起きたときは破損した箇所の修理や交換が必要になりますが、寿命がきてしまった場合はパネルの処理を検討することになります。

破損した太陽光パネルの処理方法

破損した太陽光パネルは、購入した会社や業者・自治体・収集や回収を専門とする業者に回収を依頼する方法が一般的です。

ただし、金属やガラスは再利用可能な素材のため、近年ではリサイクルセンターに送るケースも増えてきています。廃棄処分の場合は金銭を支払って回収してもらいますが、リユース可能なものは買い取りが依頼できます。

破損した太陽光パネルに対応しているリサイクル装置の事例

PVリサイクルハンマー

使えなくなった太陽光パネルからアルミ枠・ガラス・シート類を分けて回収し、資源として活用する装置です。

参考元:株式会社タイガーチヨダマテリアル(https://tigerchiyoda-material.co.jp/products/pv-recycle-hammer/

ReSola

太陽光パネルからアルミ枠・ガラス・シート類を分離する装置です。変形した不良パネルでも処理できます。

参考元:近畿工業株式会社(https://www.kinkikogyo.co.jp/product/plant08.php

太陽光パネル カバーガラス剥離装置

ブラスト工法で太陽光パネルをリサイクルする装置です。メーカーや型式、形状などを問わず、シート面を傷つけずにガラスのみを剥離します。

参考元:未来創造株式会社(https://mirai-souzou.co.jp/recycle-solar/

破損した太陽光パネルのリサイクルを検討しよう

太陽光パネルが破損したときは、それ以上使用すると火災の危険があり、さらなる破損につながるおそれもあるため、適切な方法で廃棄やリサイクルを検討しましょう。

ガラスや金属のような材料は、破損が起きても再利用できるため、ぜひリサイクルを検討してみてはいかがでしょうか。

当サイトでは、太陽光パネルのリサイクル装置について紹介しています。選び方や特徴の違いを取り上げていますので、下記のページもぜひ参考にしてください。

太陽光パネルリサイクル装置導入前について
詳しく見る

太陽光パネルリサイクル装置の
形状と特徴の違い

「アルミ枠剥離機能」と「ガラス剥離機能」がカギ

太陽光パネルリサイクル装置は、アルミ枠を剥離する「アルミ枠剥離機能」 とガラスとバックシートを剥離する「ガラス剥離機能」が必要です。

太陽光パネルリサイクル装置は、これらの機能が別になっている「分離型」と全て一体 になった「一体型」があり、それぞれ特徴があります。 工場の規模や目的に合わせて選択しましょう。

安さ・省スペースを求めるなら
分離型
分離型イメージ

(※)製品イラストはイメージです。

「アルミ枠剥離装置」と「ガラス剥離装置」の別々に使用する方式。アルミ剥離後にガラスを剥離する際、太陽光パネルを手動で移動させる必要があります。

メリット
  • シンプルな構造のため低価格で導入可能
  • 2つの機能を連携させるパーツがないため、小さいサイズの装置が多い
デメリット
  • パネルを装置間で移動させる必要があり、手間が発生する
  • シンプルな構造のため自動化されている機能が少なく、素材の回収等の手作業が多い
作業の効率化を求めるなら
一体型
一体型イメージ

(※)製品イラストはイメージです。

「アルミ枠剥離機能」と「ガラス剥離機能」が一体になった装置。パネルを持ち運ぶことなく、最終処理まで一貫して行えます。装置により、多少のパネル移動を行う必要があります。

メリット
  • パネルを移動させる手間がなく、最終工程まで処理可能。
  • 作業工数が少ないため、大量処理が容易
デメリット
  • 自動化されている機能が多く複雑な構造のため、費用が高い
  • 装置が比較的大きく、工場の規模によって導入できない場合あり
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