破損した太陽光パネルの処理方法とは
太陽光発電には、マテリアルリサイクルやケミカルリサイクルといった複数のリサイクル方法があります。ここでは、熱エネルギーを回収して行う「サーマルリサイクル」について紹介します。
太陽光パネルの破損原因
太陽光パネルは屋外で使用する設備のため、次のような原因で破損する場合があります。
- 自然災害による破損
- 外的要因による破損
- 人的要因による破損
- 設備の故障・不具合による破損
- 発電量減少による破損
太陽光パネルの多くが屋外に出して使う設備のため、地震・雷・火事・台風・土砂災害といったさまざまな自然災害によって破損が起きることがあります。外的要因としては、風で舞い上がったものが当たる・カラスが石を落として遊ぶ・ゴルフボールなどが遠距離を飛来してぶつかるなどの原因で破損が発生します。
人的要因として多くみられるパネルの設計不良・架台やモジュールの設置不良・運搬時の破損も、破損や不具合につながるため注意が必要です。内的要因としてはパネル内部の設備やシステムの故障・不具合、部分的に発電量が減少した際に発生する「ホットスポット」による発熱も破損原因のひとつです。
これらのトラブルが起きたときは破損した箇所の修理や交換が必要になりますが、寿命がきてしまった場合はパネルの処理を検討することになります。
破損した太陽光パネルの処理方法
破損した太陽光パネルは、購入した会社や業者・自治体・収集や回収を専門とする業者に回収を依頼する方法が一般的です。
ただし、金属やガラスは再利用可能な素材のため、近年ではリサイクルセンターに送るケースも増えてきています。廃棄処分の場合は金銭を支払って回収してもらいますが、リユース可能なものは買い取りが依頼できます。
破損した太陽光パネルに対応しているリサイクル装置の事例
PVリサイクルハンマー
使えなくなった太陽光パネルからアルミ枠・ガラス・シート類を分けて回収し、資源として活用する装置です。
ReSola
太陽光パネルからアルミ枠・ガラス・シート類を分離する装置です。変形した不良パネルでも処理できます。
太陽光パネル カバーガラス剥離装置
ブラスト工法で太陽光パネルをリサイクルする装置です。メーカーや型式、形状などを問わず、シート面を傷つけずにガラスのみを剥離します。
破損した太陽光パネルのリサイクルを検討しよう
太陽光パネルが破損したときは、それ以上使用すると火災の危険があり、さらなる破損につながるおそれもあるため、適切な方法で廃棄やリサイクルを検討しましょう。
ガラスや金属のような材料は、破損が起きても再利用できるため、ぜひリサイクルを検討してみてはいかがでしょうか。
当サイトでは、太陽光パネルのリサイクル装置について紹介しています。選び方や特徴の違いを取り上げていますので、下記のページもぜひ参考にしてください。