太陽光パネルをリユースできる条件
太陽光パネルのリサイクルが進められる中で、リユースできる太陽光パネルの条件が定義されています。本記事では、太陽光パネルをリユースできる条件について詳しく解説します。
太陽光パネルをリユースできる条件とは?
製品情報や外観
リユースできる太陽光パネルの条件として、状態が把握できる製品情報を提供することとされています(※)。製品情報は以下の5点です。
- メーカー
- 型式
- 年月情報(製造年月・設置年月・撤去年月)
- 排出由来・要因
- 中古太陽電池モジュールの販売事業者名等
外観は、接続不良や絶縁不良など、故障につながる原因となる要素がないことがリユースの条件です(※)。また、使用に支障をきたすレベルでの汚れがないことと定められています。適正なリユース品であることを明示するために、製品や外観状態に関する情報は取引者間や税関等による確認、検査の際に確認できるようにしておくことが求められます。
※参照元:[PDF]環境省「太陽電池モジュールの適正なリユース促進ガイドライン」(9ページ)
(https://www.env.go.jp/press/files/jp/116250.pdf#page=9)
作動性
作動性においては、発電性能、絶縁性能の両方の性能があることが条件です(※)。これらの性能は太陽電池モジュールの基本機能であるため、正常に作動するものであることが求められます。発電性能、絶縁性能の両方において、水没や落雷などの被害を受けたものにおいては発電性能の検査を行い、作動性を確認した上でリユースする必要があります。
※参照元:[PDF]環境省「太陽電池モジュールの適正なリユース促進ガイドライン」(11ページ)
(https://www.env.go.jp/press/files/jp/116250.pdf#page=11)
梱包や積載状態
梱包と積載状態は、積み下ろしのときに破損がないように梱包されていること、適切に積んであることが条件とされています(※)。また発電しまい梱包状態であることもリユースの条件です。太陽電池モジュールは、パネル面に太陽光が当たると発電して感電してしまう可能性があります。積載時はパ熱に太陽光が当たらないように、発電面を下にして積みましょう。
※参照元:[PDF]環境省「太陽電池モジュールの適正なリユース促進ガイドライン」(16ページ)
(https://www.env.go.jp/press/files/jp/116250.pdf#page=16)
太陽光パネルをリユースできない場合の対処法
リユースの条件を満たさない太陽光パネルは、業者によってリサイクルと廃棄処分を行います。環境省では、太陽光パネルメーカーと太陽光発電設備の所有者、解体・撤去事業者、廃棄物処理業者は、廃棄やリサイクルにおいて各々の役割を満たす必要があると明示しています(※1)。
各メンテナンス業者や収集運搬業者、リサイクル業者が各々の役割を果たしながら、リユースできない太陽パネルの解体とリサイクルを行います。福岡県では、リサイクル作業をスムーズに行うための「廃棄太陽光パネルスマート回収システム」を開発し、運用しています(※2)。
※1参照元:[PDF]環境省「太陽電池モジュールの適正なリユース促進ガイドライン」(6ページ)(https://www.env.go.jp/press/files/jp/116250.pdf#page=11)
※2参照元:新電力ネット(https://pps-net.org/column/106310)
太陽光パネルのリサイクル装置についても確認しよう
太陽光パネルのリユースが普及することで、廃棄される太陽光パネルが減るとともに、低コストでの太陽光発電の運用が期待できます。またリサイクルされる太陽光パネルにおいても、さまざまな作業の効率化によってコスト削減を目指しています。
以下のホームページでは、太陽光パネルのリサイクル装置についてさまざまな情報を発信しています。太陽光パネルのリサイクル装置の導入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。