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太陽光パネルの有価物

目次

ここでは、太陽光パネルの有価買取が期待できる素材と、高価買取が期待できる銀について紹介します。銀の含有量の目安も紹介しているので、リサイクル時の目安材料にしてください。

有価で買い取ってくれる可能性が高いもの

太陽光パネルをリサイクルする際に有価買取が期待できる素材は、バックシートとガラス、アルミ枠等です。ガラスは精製後に、ガラスメーカーやグラスファイバーメーカーなどが有価買取しています。純度が高いほど高価買取が期待できます。

また、バックシートは銀を抽出できるので、精錬会社が買い取ってくれるケースが多いと言えます。アルミ枠も、スクラップの買取業者に買い取ってもらえる可能性が高いでしょう。

太陽光パネルに使われる銀とは?

太陽光パネルのセルはP型シリコン層・n型シリコン層から構成されており、受光面と背面に電極が設けられています。電極は光を受けるために、電極を補足する必要があり、表には縞上のフィンガー電極と呼ばれる電極が付けられます。このフィンガー電極に銀を使用。

モジュールメーカーの技術によって、銀の含有量が異なることが分かっています。ただメーカーによる公表データがないため、銀の含有量を比較している環境保全サービスのデータを下記に紹介しています。

太陽光パネルバックシートのメーカー別銀含有量

以下に株式会社環境保全サービスが公開している、太陽光パネルバックシートのメーカー別銀含有量を紹介します。各メーカーにより銀の含有量は異なる結果が出ているので、リサイクル時に役立ててください。

試料名 0-0.6mm(g/kg) 0.6-1.2mm(g/kg) セル・バックシート(g/kg)
京セラ 0.84 0.52 2.08
東芝JA中国CE 0.89 0.67 1.20
東芝薄型中国 0.44 0.36 1.33
東芝台湾CE 0.58 0.33 3.85
シャープ 0.88 0.57 4.11
シャープ薄型 1.87
BENQ台湾 0.92 0.58 3.70
東芝SANPOWER 0.01 <0.01 0.57
JUMAO薄型中国 0.34 0.20 2.00
TORINA薄型中国 0.36 0.18 1.86

参照元:環境保全サービス公式サイト(https://www.khs.ne.jp/survice

ガラスを有価物で引き取れる条件

ガラスを有価買取できる条件としては、ガラスの付着物を除き、ガラスのみの状態にして純度を高めることが挙げられます。混入物がある場合、買取を行っていない業者もあるのでご注意ください。

アルミ枠フレームも、ガラス買取時には取り外す必要があります。あくまでも一例のため、業者によっては混合物を受け入れている業者もあり、事前に確認が必要です。

有価買取でリサイクル費用を抑える

太陽光パネルを外注でリサイクルに出す場合は、処理費用を丸々負担する必要があり、費用がかさむ可能性があります。しかし、太陽光パネルのリサイクル装置を導入すれば、上述したように銀などの買取で費用を抑えられます。

リサイクルを検討している企業は、自社でリサイクル装置を導入して処理することも検討してみませんか。本サイトでは太陽光リサイクル装置を選ぶコツや、おすすめの製品を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

太陽光パネルリサイクル装置について
詳しく見る

太陽光パネルリサイクル装置の
形状と特徴の違い

「アルミ枠剥離機能」と「ガラス剥離機能」がカギ

太陽光パネルリサイクル装置は、アルミ枠を剥離する「アルミ枠剥離機能」 とガラスとバックシートを剥離する「ガラス剥離機能」が必要です。

太陽光パネルリサイクル装置は、これらの機能が別になっている「分離型」と全て一体 になった「一体型」があり、それぞれ特徴があります。 工場の規模や目的に合わせて選択しましょう。

安さ・省スペースを求めるなら
分離型
分離型イメージ

(※)製品イラストはイメージです。

「アルミ枠剥離装置」と「ガラス剥離装置」の別々に使用する方式。アルミ剥離後にガラスを剥離する際、太陽光パネルを手動で移動させる必要があります。

メリット
  • シンプルな構造のため低価格で導入可能
  • 2つの機能を連携させるパーツがないため、小さいサイズの装置が多い
デメリット
  • パネルを装置間で移動させる必要があり、手間が発生する
  • シンプルな構造のため自動化されている機能が少なく、素材の回収等の手作業が多い
作業の効率化を求めるなら
一体型
一体型イメージ

(※)製品イラストはイメージです。

「アルミ枠剥離機能」と「ガラス剥離機能」が一体になった装置。パネルを持ち運ぶことなく、最終処理まで一貫して行えます。装置により、多少のパネル移動を行う必要があります。

メリット
  • パネルを移動させる手間がなく、最終工程まで処理可能。
  • 作業工数が少ないため、大量処理が容易
デメリット
  • 自動化されている機能が多く複雑な構造のため、費用が高い
  • 装置が比較的大きく、工場の規模によって導入できない場合あり
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