太陽光パネルリサイクルとカーボンニュートラルの関係性とは
太陽光パネルとそのリサイクルは、カーボンニュートラルと切っても切れない関係にあります。太陽光パネルのリサイクル装置を導入したいと検討しているなら、昨今重視されているカーボンニュートラルとの関係性について知っておきましょう。
カーボンニュートラルとは
「カーボンニュートラル」は、太陽熱を地球に閉じ込めて気温上昇や気候変動を引き起こす温室効果ガスについて、排出量と吸収量のバランスをとることでプラスマイナス・ゼロとなり、排出量ゼロを達成させることです。
カーボンニュートラルの「カーボン」は、温室効果ガスの中に含まれる炭素のことです。日本では「脱炭素」という名称でも知られていますが、ここでいう炭素は二酸化炭素のことを指しています。
温室効果ガスには二酸化炭素以外の物質も含まれているため、カーボンニュートラルではフロンガス・メタン・一酸化炭素・すす(ブラックカーボン)も対象となっています。
太陽光パネルリサイクルとカーボンニュートラルの関係性
太陽光パネルは、太陽の光を電気に変換する装置です。火力発電など温室効果ガスを増やす発電方法に依存せず、再生可能エネルギーとして利用できることから多くの国で支持されている方法です。
パネルは、銅やセレンといった金属を組み合わせた半導体・ガラス・フレーム用のアルミニウムなどから構成されています。耐用年数は20年程度で、寿命を迎えたパネルは産業廃棄物として処理しなければなりません。
現在、カーボンニュートラルの考え方を踏まえて、太陽光パネルのリサイクルに注目が集まっています。従来では産業廃棄物として埋め立て処分されていましたが、リサイクルによって原材料を適切に回収し、資源として循環させることで余分な温室効果ガスの排出を削減できると考えられています。
環境省の報告書によると、太陽光パネルに含まれる銅と銀の循環利用で得られる二酸化炭素の削減効果を評価したところ、0.073t-CO2/t-太陽光パネルとなり、1,200tの太陽光パネルをリサイクルした場合に削減できる二酸化炭素の量は87.6t-CO2/年という結果となりました。※
カーボンニュートラル実現に向けて太陽光パネルをリサイクルしよう
地球環境保護と維持のため、世界的に注目されているカーボンニュートラルは、太陽光パネルのリサイクルにおいても一定量の二酸化炭素削減効果をもたらすと考えられています。
当サイトでは、リサイクル装置を導入する際に知っておきたいポイントをまとめています。基礎知識や事業を展開する会社についてぜひ参考にしてください。