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太陽光パネルリサイクルにおけるWDS(廃棄物データシート)とは

目次

太陽光パネルリサイクルにおいて「WDS(廃棄物データシート)」は重要な存在です。これから太陽光パネルリサイクル装置の導入を検討しているなら、WDSの概要や役割について知っておきましょう。

WDS(廃棄物データシート)とは

WDSとは産業廃棄物を処分する際の適正処理情報を記載するためのシートのことです。環境省により使用が推奨されています。 内容は産業廃棄物の内容や他の廃棄物と混ざることで引き起こされ得る支障、化学物質含有マークの表示などについてです。

また廃棄物内にアスベストが含まれているものがあるか否かを記載することも必要とされています。 基本的に「見た目から含有されているものがわかりにくい廃棄物」についてはWDSの提出が必要です。たとえば油・酸・アルカリ・汚泥など、環境を守るために内容を把握しなければならないものが該当します。

太陽光パネルリサイクルにおけるWDS(廃棄物データシート)の役割

処理業者と所有者との情報共有

太陽光パネルのリサイクルにおけるWDSの役割として、まずは処理業者と太陽光パネル所有者との情報提供があげられます。環境省から提示されている「廃棄物情報の提供に関するガイドライン」にも、「WDSは必要な情報が処理業者と共有されることが重要」であるとの記載があります。

※参照元:【PDF】環境省「廃棄物情報の提供に関するガイドライン」SMART ENERGY WEEK公式HP
(https://www.env.go.jp/content/900534398.pdf)

海外メーカーパネルの情報提供

国産メーカーでは太陽光パネルの含有物質において、情報公開を行っていることが少なくありません。しかし海外メーカーの製品では情報公開が行われていないことも少なくなく、特に情報の共有がしにくくなります。

そのため海外メーカーの太陽光パネルでは、基本的な情報を共有するためにWDSが必要です。 たとえば有害物質を含んでいるか、どのような性状のものであるか、取り扱う際の注意点も含めて記載することが推奨されています。

適切な処理を行ったことを明確にするため

太陽光パネルの中には鉛やカドミウム、セレンが含まれることがあります。これらは有害物質であり、適切に処理が行われなかった場合、水や土壌などへの環境負担が大きくなることが考えられるでしょう。

WDSを活用して情報提供を行うことにより、処理業者は含有されている成分の内容を把握したうえで適切な処理が行えるようになります。WDSは持続可能な社会を維持する太陽光パネルというものが、反対に環境負担になってしまわないように配慮するためにも必要なものです。

WDS(廃棄物データシート)を活用して太陽光パネルをリサイクルしよう

太陽光パネルのリサイクルを行う際には、WDSの活用が推奨されています。特に海外メーカーのパネルは情報が不足していることも多く、有害物質の有無やパネルの性状、取り扱いの際の注意点も含めて処理業者・所有者間で情報共有を行うことが必要です。 しかし太陽光パネルリサイクル装置を導入する際には、知っておきたいことがその他にも多くあります。

以下のページでは太陽光パネルリサイクル装置を導入する前に知っておくべき基礎知識をまとめてご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

太陽光パネルリサイクル装置導入前について
詳しく見る

太陽光パネルリサイクル装置の
形状と特徴の違い

「アルミ枠剥離機能」と「ガラス剥離機能」がカギ

太陽光パネルリサイクル装置は、アルミ枠を剥離する「アルミ枠剥離機能」 とガラスとバックシートを剥離する「ガラス剥離機能」が必要です。

太陽光パネルリサイクル装置は、これらの機能が別になっている「分離型」と全て一体 になった「一体型」があり、それぞれ特徴があります。 工場の規模や目的に合わせて選択しましょう。

安さ・省スペースを求めるなら
分離型
分離型イメージ

(※)製品イラストはイメージです。

「アルミ枠剥離装置」と「ガラス剥離装置」の別々に使用する方式。アルミ剥離後にガラスを剥離する際、太陽光パネルを手動で移動させる必要があります。

メリット
  • シンプルな構造のため低価格で導入可能
  • 2つの機能を連携させるパーツがないため、小さいサイズの装置が多い
デメリット
  • パネルを装置間で移動させる必要があり、手間が発生する
  • シンプルな構造のため自動化されている機能が少なく、素材の回収等の手作業が多い
作業の効率化を求めるなら
一体型
一体型イメージ

(※)製品イラストはイメージです。

「アルミ枠剥離機能」と「ガラス剥離機能」が一体になった装置。パネルを持ち運ぶことなく、最終処理まで一貫して行えます。装置により、多少のパネル移動を行う必要があります。

メリット
  • パネルを移動させる手間がなく、最終工程まで処理可能。
  • 作業工数が少ないため、大量処理が容易
デメリット
  • 自動化されている機能が多く複雑な構造のため、費用が高い
  • 装置が比較的大きく、工場の規模によって導入できない場合あり
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