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太陽光パネルのリサイクル前に行う中間処理とは

太陽光パネルのリサイクル前には、「中間処理」と呼ばれる作業が行われます。中間処理とは何か、どのような目的で行われるのかを、太陽光パネルリサイクル装置導入前に知っておくべき基礎知識としてご紹介します。

中間処理とは

太陽光パネルの「中間処理」とは、選別・破砕・焼却・脱水・油水分離・固化・溶解などの工程を指します。リサイクルに向け、廃棄物を適切に処理するための前段階の作業です。

太陽光パネルのリサイクル前に中間処理が必要な理由

産業廃棄物の量を減らすため

中間処理は産業廃棄物の量を削減する効果があります。中間処理によって、大量の産業廃棄物の体積は約半分にまで減ることがあります。

廃棄物の量は少ないに越したことはありません。風化や分解にかかる時間を短縮するため、環境保護にも寄与するでしょう。

リサイクルを可能とするため

中間処理は、太陽光パネルをリサイクルするために欠かせない工程です。リサイクル可能な部分と産業廃棄物を見分ける工程でもあります。

太陽光パネルをそのまま廃棄すると、環境への負荷が大きくなります。中間処理によって量を減らし再資源化を図ることで、環境保全に寄与できます。

太陽光パネルのリサイクルに向けた中間処理の流れ

  1. 太陽光パネルの重量を計測する
  2. 処理料金を算出する
  3. マニフェストとの照合と検査を行う
  4. 選別が行われる
  5. 焼却と圧縮を行い廃棄物の量を減らす
  6. 埋め立て・海洋投入・リサイクルのいずれかで処分する

太陽光パネルのリサイクルに向けた中間処理は、重量を計測し、処理料金を算出することから始まります。その後マニフェストと照合し、受けられるかどうかの検査を実施します。マニフェストと検査結果に相違がなければ受け入れられ、中間処理へと進む仕組みです。

中間処理ではまず選別が行われ、可燃物・不燃物・リサイクル可能品の3種類に分類されます。分類された部品のうち可燃物は焼却。不燃物はプレス機によって圧縮され、減量されたうえで産業廃棄物になる仕組みです。

太陽光パネルリサイクルの中間処理では「マニフェスト」が必要となりますが、マニフェストについて詳しく知りたい方は、下記の記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

太陽光パネルリサイクルに必要なマニフェスト(産業廃棄物管理票)について詳しく見る

他にも太陽光パネルリサイクルの基礎知識を確認しよう

太陽光パネルリサイクルにおける中間処理とは、リサイクル前の重要な工程です。マニフェストに沿って実施され、リサイクル可能な部品と産業廃棄物に分類する役割もあります。

太陽光パネルリサイクル装置を導入するなら、中間処理についての基本知識も事前に理解しておくことが望ましいでしょう。しかしその他にも知るべきことはあります。以下のページでは、太陽光パネルリサイクル装置を導入する前に知っておくべき情報をまとめました。ぜひ参考にしてください。

太陽光パネルリサイクル装置導入前に
知りたいことについて詳しく見る

太陽光パネルリサイクル装置の
形状と特徴の違い

「アルミ枠剥離機能」と「ガラス剥離機能」がカギ

太陽光パネルリサイクル装置は、アルミ枠を剥離する「アルミ枠剥離機能」 とガラスとバックシートを剥離する「ガラス剥離機能」が必要です。

太陽光パネルリサイクル装置は、これらの機能が別になっている「分離型」と全て一体 になった「一体型」があり、それぞれ特徴があります。 工場の規模や目的に合わせて選択しましょう。

安さ・省スペースを求めるなら
分離型
分離型イメージ

(※)製品イラストはイメージです。

「アルミ枠剥離装置」と「ガラス剥離装置」の別々に使用する方式。アルミ剥離後にガラスを剥離する際、太陽光パネルを手動で移動させる必要があります。

メリット
  • シンプルな構造のため低価格で導入可能
  • 2つの機能を連携させるパーツがないため、小さいサイズの装置が多い
デメリット
  • パネルを装置間で移動させる必要があり、手間が発生する
  • シンプルな構造のため自動化されている機能が少なく、素材の回収等の手作業が多い
作業の効率化を求めるなら
一体型
一体型イメージ

(※)製品イラストはイメージです。

「アルミ枠剥離機能」と「ガラス剥離機能」が一体になった装置。パネルを持ち運ぶことなく、最終処理まで一貫して行えます。装置により、多少のパネル移動を行う必要があります。

メリット
  • パネルを移動させる手間がなく、最終工程まで処理可能。
  • 作業工数が少ないため、大量処理が容易
デメリット
  • 自動化されている機能が多く複雑な構造のため、費用が高い
  • 装置が比較的大きく、工場の規模によって導入できない場合あり
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