リサイクル装置の導入で太陽光パネルリサイクル事業

始めるなら今!
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2022年5月、環境省が使用済みパネルのリサイクルを
今後義務化する可能性があると発表しました。
今後太陽光パネルのリサイクルの需要が拡大するとともに、
リサイクル事業を立ち上げる企業も増えています

このサイトでは、リサイクル装置の必要性から装置の選び方まで詳しく紹介していますので、導入前の参考にしてみてください。

参照元:新電力ネット公式サイト(https://pps-net.org/column/106310)

目次

太陽光パネルの課題と
リサイクル事業の将来性とは

グラフ

参照元:環境省H30年ガイドライン第二版
https://www.env.go.jp/press/106294.html)を基に作成

迫りくる"太陽光パネル大廃棄時代"

環境省は、2040年にかけて太陽光パネルの廃棄量が大きく増加すると発表。2030年には2020年廃棄量の約10倍の廃棄量、さらに2040年には、280倍以上にも膨れ上がる見込みです。

廃棄量増加の原因は、2012年に導入された「電力の固定価格買い取り制度」。太陽光発電事業者の参入が拡大し、パネル生産量が増加したことがきっかけでした。

太陽光パネルの耐用年数は20~30年であることから、2030年に向けて太陽光発電所の撤去が増加すると予想されています。

太陽光パネルリサイクル事業への
参入は
「今」がチャンス!

2022年5月、環境省は太陽光パネルのリサイクル義務化の検討に入ると発表。それに伴い、太陽光パネルの廃棄量が急増する2030年問題に備えて、リサイクル事業に参入する企業は増え続けていくと予想されます

リサイクル事業は成長市場です。競合が増える前にリサイクル装置を導入することで、今から顧客を囲い込むことができます。

太陽光パネルリサイクル装置を十分に活用するために
装置の性能や特徴を見極めましょう。

太陽光パネルリサイクル装置の
主な機能と形状の違い

機能には「アルミ枠剥離機能」と「ガラス剥離機能」
2つが存在する

太陽光パネルリサイクル装置は、アルミ枠を剥離する「アルミ枠剥離機能」 とガラスとバックシートを剥離する「ガラス剥離機能」が必要です。

太陽光パネルリサイクル装置は、これらの機能が別になっている「分離型」と全て一体 になった「一体型」があり、それぞれ特徴があります。 工場の規模や目的に合わせて選択しましょう。

安さ・省スペースが叶う
分離型
分離型イメージ

(※)製品イラストはイメージです。

「アルミ枠剥離装置」と「ガラス剥離装置」が別になった形状。アルミ剥離後にガラスを剥離する際、太陽光パネルを手動で移動させる必要があります。

メリット
  • シンプルな構造のため低価格で導入可能
  • 2つの機能を連携させるパーツがないため、小さいサイズの装置が多い
デメリット
  • パネルを装置間で移動させる必要があり、手間が発生
  • シンプルな構造のため自動化されている機能が少なく、素材の回収等の手作業が多い
作業の効率化が叶う
一体型
一体型イメージ

(※)製品イラストはイメージです。

「アルミ枠剥離機能」と「ガラス剥離機能」が一体になった装置。パネルを持ち運ぶことなく、最終処理まで一貫して行えます。装置により、多少のパネル移動を行う必要があります。

メリット
  • パネルを移動させる手間がなく、最終工程まで処理可能。
  • 作業工数が少ないため、大量処理が容易
デメリット
  • 自動化されている機能が多く複雑な構造のため、費用が高い
  • サイズが比較的大きく、工場の規模によって導入できない場合あり

低価格・省スペース設置分離型太陽光パネル
リサイクル装置おすすめ2選

太陽光パネルリサイクル装置の中から、分離型のおすすめ製品を厳選。 使い勝手や目的に合わせて製品を選んでください。

アイコン 一人でも簡単に操作
できる装置を選ぶなら

PVリサイクルハンマー
チヨダマシナリー社

PVリサイクルハンマー

画像引用元:チヨダマシナリー公式HP
(https://chiyoda-machinery.co.jp/cate1/product7/)

装置の特徴
  • 各装置へのパネル投入するだけで、自動で素材剥離が可能
  • 一人で作業を完結できるオプションや、工場導線に合わせた装置のカスタマイズが可能。
装置の性能
  • パネルを加熱してからハンマーで打撃し素材剥離させる方法により、1度の処理でほぼ全てのガラスが剥離可能
アイコン 特殊形状パネルも
処理したいなら

手動式フレーム外し装置/
カバーガラス剥離装置

未来創造社

手動式フレーム解体機 手動式フレーム解体機

画像引用元:未来創造公式HP
(https://mirai-souzou.co.jp/recycle-solar/#hand-peeling)

画像引用元:未来創造公式HP
(https://mirai-souzou.co.jp/frame-remover-solar/)

装置の特徴
  • 完全手動でガラスを剥離するため、ルーフィット設計型などの特殊形状も処理可能
  • パネル4辺のうち1辺単体のみのアルミ枠取り外しも可能。
装置の性能
  • 投射材を吹き付けてガラスを剥離する工法により、バックシートに傷をつけずに抽出が可能

2023年1月23日時点、Googleにて「太陽光パネル リサイクル装置」と検索して6P目までに表示された9メーカーの中から、以下条件に当てはまる2社をピックアップ。
・製品の写真が掲載されており「分離型」とわかる製品
・製品サイズが記載されている製品
※未来創造社製品は、アルミ枠剥離機・ガラス剥離機ともに製品サイズが小さい製品を代表してピックアップ

各装置をもっと
詳しく
簡単に操作できる
装置を選ぶなら

PVリサイクルハンマー
(チヨダマシナリー社)

チヨダマシナリー公式HPのキャプチャ

画像引用元:チヨダマシナリー公式HP
(https://chiyoda-machinery.co.jp/cate1/product7/)

PVリサイクルハンマーの特徴

各装置へのパネル投入後、
自動で素材剥離が可能

PVリサイクルハンマーは、アルミ剥離装置・ガラス剥離装置への投入後、端子ボックス・アルミ枠・ガラス・バックシートを全て自動で素材を剥離させることが可能です。

そのため、作業者の技術にかかわらず一定の品質でリサイクルすることが可能。シンプルな装置であることから、メンテナンスも容易に行うことができます。

簡単に操作できる
オプションが豊富

分離型のリサイクル装置はパネルの移動が発生するため、基本的に2人で作業することが必要です。PVリサイクルハンマーでは、一人でも簡単に操作できるオプションとして、パネルを一人で持ち上げられる吸着式パネル搬入出装置をオプションで追加することが可能

さらに、ガラス噴出口等の位置を変更できるなど、工場動線に合わせて設計することができるため、スペースが限られている工場でも、使いやすくカスタマイズすることが可能です。

PVリサイクルハンマーの性能

チヨダマシナリー公式HPのキャプチャ
画像引用元:チヨダマシナリー公式HP
(https://chiyoda-machinery.co.jp/cate1/product7/)

アルミ枠分離装置

装置投入後、自動でアルミ枠を取り外すことが可能です。

アルミ枠を曲げることなく取り外しが可能なため、大量のアルミ枠をまとめて運搬することができます

アルミ枠分離装置の性能
装置サイズ 奥行き3100mm×幅1600mm×高さ200mm
処理スピード 約400枚/日
処理可能なパネルサイズ 奥行き1200~2000mm×幅800~1050mm
変形・破損パネルの処理
消費電力 油圧ユニットほか1式5.5kW
オプション機能 吸着式パネル搬出装置
チヨダマシナリー公式HPのキャプチャ
画像引用元:チヨダマシナリー公式HP
(https://chiyoda-machinery.co.jp/cate1/product7/)

ガラス分離装置

ガラス分離には、回転リサイクルハンマー打撃工法を採用しており、加熱したパネルをハンマーで打撃することよってガラスを破砕させています。

そのため、従来の工法よりもガラスの剥離精度が高く、1度の処理でほぼ完全にガラスを剥離回収することができます

ガラス分離装置の
性能
装置サイズ 奥行き6800mm×幅1600mm×高さ1150mm
処理スピード 約240枚/日
処理可能なパネルサイズ パネル最大サイズ幅1050mm(要望により拡大可能)
変形・破損パネルの処理
消費電力 前処理・ガラス分離機ほか1式(ガラス回収・集塵含む)30.5kW
オプション機能 記載なし

PVリサイクルハンマーの
素材形状

端子ボックス
端子ボックス
端子ボックス
画像引用元:チヨダマシナリー公式HP
(https://chiyoda-machinery.co.jp/cate1/product7/)

端子ボックスは、アルミ枠分離装置で取り外しが可能。粉々になることなく剥離できるため、アルミ枠と一緒にリサイクルすることが可能です。

アルミ枠
アルミ枠
アルミ枠
画像引用元:チヨダマシナリー公式HP
(https://chiyoda-machinery.co.jp/cate1/product7/)

アルミ枠は、アルミ枠分離装置により曲げることなく採取が可能。採取した後の運搬作業の負担も軽減することができます。

ガラス
ガラス
ガラス
画像引用元:チヨダマシナリー公式HP
(https://chiyoda-machinery.co.jp/cate1/product7/)

ガラスは荒いカレット状で排出されます。粒子サイズが一定のため、再利用しやすいのが特徴です。

バックシート
バックシート
バックシート
画像引用元:チヨダマシナリー公式HP
(https://chiyoda-machinery.co.jp/cate1/product7/)

バックシートは、ガラスがほぼ剥離された状態で排出されます。純度が高いため、有価買取が期待できます。

PVリサイクルハンマーの導入事例

太陽光パネルリサイクル工場本格稼働

JFEエンジニアリング株式会社のグループ会社であるJ&T環境は、2022年より「太陽光パネルリサイクル工場」を本格稼働。被災パネルの適正処理に向けて、循環型社会に貢献するためにPVリサイクルハンマーを導入しました。

会社名:J&T環境
資本金:6億5000万円
社員数:880人(2021年4月)

参照元:J&T環境公式プレスリリース(PDF)(https://www.jt-kankyo.co.jp/topics/221124_太陽光パネルR工場本格稼働プレスリリース.pdf)

「再利用」の資源循環型社会を目指して

リサイクル事業を手掛けるクリーンライフ株式会社は、不法投棄撲滅の為に一躍を担う事業としても貢献するため、PVリサイクルハンマーを導入。「限りある資源を「捨てる」より「再利用」の資源循環型社会を目指して」を経営理念とし、太陽光パネリサイクル事業を展開しています。

会社名:クリーンライフ株式会社
資本金:記載なし

参照元:フジテックス公式HP(https://www.fjtex.co.jp/kankyo/works/crusher/w102)

住宅用太陽光パネルの
リサイクル事業を開始

セキゼンは、太陽光パネルのリサイクル事業開始とともにPVリサイクルハンマーを導入。一般住宅用パネルをターゲットに事業を展開しています。香川・徳島エリアでは初の取り組みとして、使用済みパネルのゼロエミッション化に貢献しています。

会社名:株式会社セキゼン
資本金:1,000万円

参照元:循環経済新聞HP(https://www.nippo.co.jp/jk/back-number.htm?year=2022&month=4)

PVリサイクルハンマーの
会社情報

PVリサイクルハンマーの販売メーカーである「株式会社チヨダマシナリー」は、株式会社タイガーマシン製作所のグループ企業として事業を展開

「コンクリート」と「環境」を軸に、さまざまなリサイクル装置を開発・販売しています。

チヨダマシナリーの基本情報
会社名 株式会社チヨダマシナリー
所在地 埼玉県北葛飾郡杉戸町本郷638-1
営業時間/定休日 記載なし
電話番号 0480-33-1211(代)
公式HP URL https://chiyoda-machinery.co.jp/
特殊形状パネルも
処理したいなら

手動式フレーム外し装置/
カバーガラス剥離装置
(未来創造社)

未来創造太陽光パネルリサイクル装置

画像引用元:未来創造公式HP
(https://mirai-souzou.co.jp/)

未来創造社製品の特徴

ルーフィット設計型などの特殊形状も処理可能

未来創造社の手動型カバーガラス剥離装置は、作業者が投射材料を圧縮エアーにて直接吹き付け、ガラスを手動で剥離させることが特徴です。

ルーフィット設計型のような特殊な形状でも隅々までガラスを剥離できるため、どのような形状でも高い精度でガラスを剥離させることが可能。バックシートにも傷をつけずに剥離できるため、有価取引を期待できます。

1辺単体のみ(方向問わず)のアルミ枠取り外しが可能

手動式フレーム外し装置は、方向問わず一辺から解体可能。そのため、破損したパネルや特殊形状のパネルでも、必要な箇所のアルミ枠を取り外せるため、必要な素材をムダなく回収することができます

またアルミ枠取り外し後は左右のレール上にパネルを積み上げることができるため、パネル移動の手間を削減することができます。

未来創造社製品の性能

未来創造公式HP
画像引用元:未来創造公式HP
(https://mirai-souzou.co.jp/recycle-solar/)

手動式装置 
カバーガラス剥離装置

粒状の投射材料を圧縮エアーによって、カバーガラス表面に吹き付け、ガラスを剥離するブラスト工法を採用。

緻密な作業が必要になりますが、バックシートを傷つけることなく精度の高いガラス剥離が可能です。

カバーガラス剥離装置の性能
装置サイズ 3,200×4,700×3,600h(集塵機含む)
処理能力(スピード) 約4分/枚※1650×800(mm)/約3,000枚/月
処理可能なパネルサイズ メーカー/型式/形状/大きさ問わず
変形・破損パネルの処理
消費電力 約4kw(内最大駆動モーター2.2kw)
オプション機能 記載なし
未来創造公式HP
画像引用元:未来創造公式HP
(https://mirai-souzou.co.jp/frame-remover-solar/)

手動式装置 フレーム外し装置

4辺のうち1辺単体のみ(方向問わず)アルミ枠を取り外すことが可能

災害時により変形したパネルや、特殊形状のパネルでも、取り外したいアルミ枠を容易に処理することができます。

フレーム外し装置の
性能
装置サイズ 3,000×7,000×2,200h
処理スピード 約2分/枚 約6,000枚/月
処理可能なパネルサイズ メーカー/型式/形状/大きさ問わず
変形・破損パネルの処理
消費電力 約6Kw
オプション機能 記載なし
未来創造公式HP
画像引用元:未来創造公式HP
(https://mirai-souzou.co.jp/recycle-solar/)

コンベア式剥離装置

アルミ枠取り外し後のパネルを投入するだけで、自動でガラスの剥離が可能。

装置内ではモーター駆動により、カバーガラス表面に投射材を吹き付けてガラスを剥離するブラスト工法を採用しているため、バックシートを傷つけることなく精度の高いガラス剥離が可能です。

コンベア式剥離装置の性能
装置サイズ 4,200×7,300×5,500h(集塵機含む)
処理スピード 約60秒/枚※1650×800(mm)/約12,000枚/月
処理可能なパネルサイズ メーカー/型式/形状/大きさ問わず
変形・破損パネルの処理
消費電力 約40kw(内最大駆動モーター5.5kw)
オプション機能 記載なし
未来創造公式HP
画像引用元:未来創造公式HP
(https://mirai-souzou.co.jp/frame-remover-solar/)

自動式装置 フレーム外し装置

装置に20枚の太陽光パネルを設置すれば、まとめてアルミ枠の剥離が可能

1枚ずつ投入する必要がないため、パネル移動の手間を省くことが可能です。性能が良い分、装置の大きさは手動に比べて大きくなります。

フレーム外し装置の
性能
装置サイズ 2,500×8,800×2,500h
処理スピード 約1分/枚 約12,000枚/月
処理可能なパネルサイズ 60セル型及び72セル型が対象
変形・破損パネルの処理 記載なし
消費電力 約14Kw
オプション機能 記載なし

未来創造社製品の素材形状

アルミ枠
アルミ枠
アルミ枠
引用元:未来創造公式YouTube
https://youtu.be/5InzgLI2qM4

アルミ枠を曲げることなく取り外しが可能。一辺のみの取り外しにも対応しています。

ガラス
ガラス
ガラス
引用元:未来創造公式YouTube
https://youtu.be/5InzgLI2qM4

ガラスは大粒のカレット状で回収できます。投射材料を噴きつけて採取するため、純度の高いガラスが抽出可能。投射材とガラスは専用の機械で選別されます。

バックシート
バックシート
バックシート
引用元:未来創造公式HP(https://mirai-souzou.co.jp/recycle-solar/#hand-peeling)

投射材料を噴きつけて採取する方法により、バックシートはほぼガラスを残さず分離できます。きれいな状態で回収できるので、有価買取が期待できます。

未来創造社製品の導入事例

大量廃棄時代に備え、
事業を開始

信州タケエイは太陽光パネルの大量廃棄時代に備え、太陽光パネルのリサイクルラインを構築。未来創造社のカバーガラス剥離装置・フレーム外し装置(手動式装置)を導入し、建屋を「諏訪リサイクルセンター太陽館」と名付け、リサイクル事業を開始しました。

会社名:株式会社信州タケエイ
資本金:9,100万円

参照元:信州タケエイ公式HP(http://www.shinshu-takeei.co.jp/news/太陽光パネルリサイクル事業の開始予定について/)

太陽光パネル処理の
省人化を目指して

水谷ケミカルは、自動式アルミフレーム外し装置とコンベア式カバーガラス剥離装置を導入。愛知県・岐阜県、三重県を中心としたエリアを中心に、処理にかかる人件費削減を狙った初期投資として、自動式の装置を選択しました。

会社名:有限会社水谷ケミカル
資本金:500万円

参照元:一般社団法人環境エネルギー循環センター公式HP(https://eecc.jp/2023/01/30/news-85/)

未来創造社製品の会社情報

未来創造株式会社は、太陽光発電に関する事業を展開しています。太陽光パネルリサイクル装置の開発のほか、自社でも3ヶ所の太陽光発電所を保有(2023年4月)。

太陽光発電を通して、環境を守る取り組みを行っています。

未来創造の基本情報
会社名 未来創造株式会社
所在地 山形県米沢市大字竹井 2588-458
営業時間/定休日 9:00~17:00 / 定休日記載なし
電話番号 090-5182-7472
公式HP URL https://chiyoda-machinery.co.jp/

作業の効率化重視一体型太陽光パネル
リサイクル装置おすすめ3選

太陽光パネルリサイクル装置の中から、一体型のおすすめ製品を厳選。 使い勝手や目的に合わせて製品を選んでください。

アイコン 大量廃棄をより効率化させるなら

Resola
近畿工業

公式サイトキャプチャ

画像引用元:近畿工業公式HP
(https://kinkikogyo.mrc-lp.com/resola/)

装置の特徴
  • パネルを投入後、最終処理まで全自動で処理可能
  • 素材を大量保管できるため、素材回収の手間を削減できる。
装置の性能
  • 二軸挟み込み工法により、約90%のガラス剥離率を実現
アイコン ガラス再資源化に力を入れるなら

ガラスわけーるⅢ型システム
環境保全サービス社

公式サイトキャプチャ

画像引用元:環境保全公式HP
(https://www.khs.ne.jp/survice)

装置の特徴
  • ガラスの異物を自動で選別し、純度の高いガラスを抽出
  • エコマーク認定『クリスタルストーン・サンド』(※1)として活用可能。
装置の性能
  • ガラスの精製は、4つの分別方法により導線などの異物を徹底的に排除
アイコン 有価買取で
利益を出すなら

自動太陽光パネル解体ライン
エヌ・ピー・シー社

製品写真

画像引用元:エヌ・ピー・シー公式HP
(https://www.npcgroup.net/solarpower/reuse-recycle/dismantling)

装置の特徴
  • ガラスの有価買取が可能な板ガラスでの剥離が可能
  • ガラスを割らずに剥離させるため、騒音が少ない
装置の性能
  • 約300°Cに加熱したナイフで融解しながら剥離するため、バックシートに破片を残すことなく剥離可能

2023年1月23日時点、Googleにて「太陽光パネル リサイクル装置」と検索して6P目までに表示された9メーカーの中から、製品の写真が掲載されており「一体型」とわかる製品をピックアップ。
(※1)参照元:エコマーク事務局公式HP(https://www.ecomark.jp/ecomarkdb/06131009.html)

各装置をもっと
詳しく
大量廃棄をより
効率化させるなら

Resola
(近畿工業社)

近畿工業のキャプチャ画像

引用元:近畿工業公式HP
(https://kinkikogyo.mrc-lp.com/resola/)

Resolaの特徴

パネル投入から最終処理まで
全自動で処理可能

Resolaは、端子ボックスを取り外したパネルを投入後、アルミ枠の取り外しからガラス剥離まで人の手を介すことなく自動で行うことが可能です。

大きさの違うパネルも自動検知し、アルミ枠を取り外せるため、パネルの大量処理をより効率化することができます

素材の保管性に長けており、素材回収の手間を削減

Resolaは、装置に付属している素材保管場所が広く確保されているため、素材を大量保管することができます。

一般的なリサイクル装置は、パネルを1枚処理するごとに素材を別場所に移動させる必要がありますが、Resolaではまとめて保管できるため、作業の手間を削減することができます。

Resolaの性能

Resola
引用元:近畿工業公式HP
https://kinkikogyo.mrc-lp.com/resola/

Resola

Resolaは、環境省が補助金対象としていた「省CO2型リサイクル高度化設備導入促進事業」の採択実績がある装置です。(2021年に終了)

従来の工法である、2軸ローラーでバックシートを挟み込んでガラスを剥離させる工法を採用しています。

Resolaの性能
装置サイズ 幅11.7m×奥行き2.5m×高さ3.7m
処理スピード 60セル型パネル1枚/約2分 約30枚/時間
処理可能なパネルサイズ 記載なし
変形・破損パネルの処理
消費電力 31.2kW
オプション機能 記載なし

Resolaの素材形状

端子ボックス
端子ボックス
端子ボックス
引用元:近畿工業公式HP
https://kinkikogyo.mrc-lp.com/resola/

パネル投入前に、手動で取り外す必要があります。端子ボックスは、アルミ枠と一緒にリサイクルすることが可能です。

アルミ枠
アルミ枠
アルミ枠
引用元:近畿工業公式HP
https://kinkikogyo.mrc-lp.com/resola/

サイズが異なるパネルを自動検知して取り外しが可能。特殊サイズのパネルも、逃すことなく取り外すことが可能です。

ガラス
ガラス
ガラス
引用元:近畿工業公式HP
https://kinkikogyo.mrc-lp.com/resola/

ガラスは荒いカレット状で抽出。金属などが混じりづらく、純度の高いガラスが排出されます。

バックシート
バックシート
バックシート
引用元:引用元:近畿工業公式HP
https://kinkikogyo.mrc-lp.com/resola/

約90%の剥離精度により、純度の高いバックシートが抽出されます。

参照元:近畿工業公式HP(https://www.kinkikogyo.co.jp/product/plant08.php)

Resolaの導入事例

太陽光パネルの埋め立てゼロを目指す

京都環境保全公社は、太陽光パネルの埋め立てゼロを目指すため、Resolaを採用し、リサイクル事業を展開。
太陽光パネルを扱う幅広い企業から廃棄パネルを回収し、リサイクルに役立てています。

会社名:株式会社京都環境保全公社
資本金:15億4百万円

参照元:京都環境保全公社公式資料(PDF)
https://www.kyoto-kankyo.net/app/cgi-image/news/solar_panels_recycle_20200501.pdf

収集運搬から処分までワンストップで対応

2022年1月、茨城県牛久市のリサイクルセンターにResolaを導入。新たに太陽光パネル処理事業を開始しました。
収集運搬から処分まで、ワンストップで対応できる対応力を強みとしています。

会社名:環境通信輸送株式会社
資本金:2億9,800万円

参照元:環境通信輸送公式HP
https://www.ktyhon.co.jp/太陽光パネル処理事業の開始について/

補助金を活用した導入に成功

近畿電電輸送は、中間処理設備である八幡リサイクルセンタにReSolaを導入。
環境省の「平成30年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」に公募し、厳しい条件をクリア。補助金を活用した導入に成功しました。

会社名:近畿電電輸送株式会社
資本金:1,000万円

参照元:新エネルギー新聞公式HP
http://www.newenergy-news.com/?p=23814

Resolaの会社情報

昭和23年創業の近畿工業は、リサイクルに欠かせない破砕機と選別機を製造。粗大ごみ処理施設へ多くの製品納入実績があります。

1つの機械を単体で販売するだけでなく、複数の機械を組み合わせた一連のプラントシステムとして販売するなど、提案力にも強みを持っています。

近畿工業の基本情報
会社名 近畿工業株式会社
所在地 兵庫県神戸市中央区栄町通4-2-18
営業時間/定休日 9:00~18:00/土日祝
電話番号 078-351-0770
公式HP URL https://www.kinkikogyo.co.jp/
ガラス再資源化に
力を入れるなら

ガラスわけーる
Ⅲ型システム

(環境保全サービス社)

環境保全のキャプチャ画像

引用元:環境保全公式HP
(https://www.khs.ne.jp/survice)

ガラスわけーるⅢ型システムの特徴

ガラスの異物を自動で選別し、高純度のガラスを抽出。

ガラスわけーるⅢ型システムは、リサイクル可能な高純度のガラスが抽出できることが特徴です。

製品に付属しているガラス選別機では、風力選別機・色識別・金属検知器等5回の分別機能により、徹底的に異物を取り除きます

エコマーク認定『クリスタルストーン・サンド』として活用可能

ガラスわけーるⅢ型システムで処理したガラスは、エコマーク認定『クリスタルストーン・サンド』として加工されます。

独自技術で鋭利な角が無い粒状のガラスとなるため、安全にリサイクルすることができます。

(※1)参照元:エコマーク事務局公式HP(https://www.ecomark.jp/ecomarkdb/06131009.html)

ガラスわけーるⅢ型システムの性能

ガラスわけーるⅢ型
画像引用元:環境保全公式HP (https://www.khs.ne.jp/survice)

ガラスわけーるⅢ型システム

2階建ての製品のため、比較的サイズが大きいことが特徴です。

ガラスの純度にこだわっており、ガラスの活用を考慮した剥離技術を採用しています

ガラスわけーるⅢ型システムの性能
装置サイズ 幅14m×奥行き11m×高さ3.9m
処理スピード ガラスわけーるⅢ:1枚あたり約60秒
ガラス精製:1000kg/h
処理可能なパネルサイズ L2000~1580×W1030~930
変形・破損パネルの処理
消費電力 ガラスわけーるⅢ:29.2kW
ガラス精製:21.0kW
オプション機能 記載なし

ガラスわけーるⅢ型システムの素材形状

端子ボックス/アルミ枠
端子ボックス/アルミ枠
イメージ
引用元:環境保全サービス公式HP
https://www.khs.ne.jp/survice

端子ボックスは手動で剥離します。アルミ枠は、曲がることなく綺麗に取り外しできるため、容易に運搬することが可能です。

ガラス
ガラス
イメージ
引用元:環境保全サービス公式HP
https://www.khs.ne.jp/survice

5段階の選別を経て、高純度のガラスを排出。独自技術により、丸い角のガラスを抽出できます。

バックシート
バックシート
イメージ
引用元:環境保全サービス公式HP
https://www.khs.ne.jp/survice

有価買取につながる銀を剥がすことなく抽出することができます。

ガラスわけーるⅢ型システムの導入事例

「クリスタルサンド」を
商品化

水海道産業は廃ガラス再商品化に取り組み、「クリスタルサンド」の商品名で建材や舗装材としてゼネコン等に収める事業を展開。
設備として、ガラスわけーるⅢ型を導入しました。

会社名: 水海道産業株式会社
資本金:2,100万円

参照元:新エネルギー新聞公式HP
http://www.newenergy-news.com/?p=23816

高効率かつ適正なリサイクル事業を目指して

ミツバ資源は、青森県及び近隣県を対象に、太陽光パネルリサイクル事業を展開。
低炭素化が可能な設備により、高効率且つ適正なリサイクル事業を展開すべく、ガラスわけーるⅢ型システムを導入しました。

会社名:株式会社ミツバ資源
資本金:3,800万円

参照元:ミツバ資源公式HP
http://www.mitsuba-shigen.com/pv_recycle.html

太陽光パネル
100%リサイクルを実現

東京パワーテクノロジーは、太陽光パネル廃棄物の100%リサイクル処理を目指してガラスわけーるⅢ型システムを導入。
神奈川県を中心とし、リサイクル事業を展開しています。

会社名: 東京パワーテクノロジー株式会社
資本金:1億円

参照元:東京パワーテクノロジー公式HP
https://www.tokyo-pt.co.jp/environment-service/environment/pcb

ガラスわけーるⅢ型システムの会社情報

ガラスわけーるⅢ型システムを開発・販売する環境保全サービスは、ガラスリサイクル事業を中心に展開しています。

本社を置く岩手県の地域密着型企業として、複数のメディア誌にも掲載されています。

環境保全サービスの
基本情報
会社名 株式会社環境保全サービス
所在地 岩手県奥州市水沢卸町4-7
営業時間/定休日 記載なし
電話番号 0197-25-7522
公式HP URL https://www.khs.ne.jp/
有価買取で
利益を出すなら

自動太陽光パネル解体ライン
(エヌ・ピー・シー社)

エヌ・ピー・シーのキャプチャ画像

引用元:エヌ・ピー・シー公式HP
https://www.npcgroup.net/solarpower/reuse-recycle/dismantling

自動太陽光パネル解体ラインの特徴

ガラスの有価買取ができる
板ガラスでの剥離が可能

自動太陽光パネル解体ラインは、板ガラスのままガラスを剥離できることが大きな特徴です。

ガラスを破砕させるのではなく、約300℃に加熱したナイフでEVAを溶融し、ガラスを割ることなくその他の部材と分離させます。そのため、ガラスと金属の完全リサイクルが実現するほか、ガラスの有価買取も期待できます

省エネルギー・高いリサイクル技術で受賞歴あり

自動太陽光パネル解体ラインは、第47回日本産業技術大賞・第45回資源循環技術・システム表彰・第46回優秀環境装置表彰にて、受賞歴を持ちます。(受賞時期不明。2023年4月調査時点)

独自技術のホットナイフ工法で、省エネルギーかつ高いリサイクル性を実現しています。

参照元:エヌ・ピー・シー公式HP(https://www.npcgroup.net/solarpower/reuse-recycle/dismantling#hot)

自動太陽光パネル解体ラインの性能

自動太陽光パネル解体ライン
画像引用元:エヌ・ピー・シー公式HP (https://www.npcgroup.net/solarpower/reuse-recycle/dismantling)

自動太陽光パネル解体ライン

約300°Cに加熱したナイフで融解しながら剥離する、ホットナイフ工法を採用。ガラスとバックシートを完全剥離させるため、高純度の素材を抽出できます

(※)割れたパネルの処理はオプション機能にて対応可能なため、詳しくは直接お問い合わせください。

自動太陽光パネル解体ラインの性能
装置サイズ 約16.7 × 2.0 m
処理スピード 約60秒(6列10直パネル)
パネルの状態によっては変動する可能性があります。
処理可能なパネルサイズ 最小:800 x 800 mm
最大:1,090 x 2,100 mm
変形・破損パネルの処理 記載なし
消費電力 アルミ枠分離装置:油圧ユニットほか1式5.5kW ガラス分離装置:前処理・ガラス分離機ほか1式(ガラス回収・集塵含む)30.5kW
オプション機能 記載なし

自動太陽光パネル解体ラインの素材形状

端子ボックス
端子ボックス
端子ボックス
引用元:エヌ・ピー・シー公式HP
(https://www.npcgroup.net/solarpower/reuse-recycle/dismantling)

端子ボックスは自動で取り外しが可能。アルミ枠と共にリサイクルすることができます。

アルミ枠
アルミ枠
アルミ枠
引用元:エヌ・ピー・シー公式HP
(https://www.npcgroup.net/solarpower/reuse-recycle/dismantling)

アルミ枠を曲げることなく、自動で取り外しが可能。運搬時の手間を削減できます。

ガラス
ガラス
イメージ
引用元:エヌ・ピー・シー公式YouTube
https://youtu.be/r8g_tpSY_tY

パネルに破損がない場合、板ガラスの状態で綺麗に抽出が可能。板ガラスは、有価買取が期待できます。

バックシート
バックシート
バックシート
引用元:エヌ・ピー・シー公式HP
(https://www.npcgroup.net/solarpower/reuse-recycle/dismantling)

パネルに破損がない場合、ガラスとバックシートが綺麗に剥離されるため、純度の高いバックシートを抽出できます。

自動太陽光パネル解体ラインの導入事例

九州のリサイクル事業拡大に向けた導入

協和商会は、2023年の太陽光パネルリサイクル事業展開に向け、「ホットナイフ分離法®」の採用を合意。
九州地方を中心に、リサイクル事業をより拡大しています。

会社名:株式会社協和商会
資本金:3,300万円

参照元:スマートジャパン公式HP
https://release.itmedia.co.jp/release/sj/2022/02/25/f15d34c40eaa1291b627f1c5c15cf0ad.html

太陽光パネル設置が進む
フランス社への導入

フランスの産業廃棄物処理業者であるEnvie 2E Aquitaineのボルドー工場に太陽光パネル解体装置を提供。
2000年代初頭から太陽光パネルの設置が進む欧州での活躍が期待されています。

会社名:Envie 2E Aquitaine(フランス社)
資本金:不明

参照元:メガソーラービジネス公式HP
https://project.nikkeibp.co.jp/ms/atcl/19/news/00001/01892/

自動太陽光パネル解体ラインの会社情報

太陽光電池メーカーとして展開する上場企業、株式会社エヌ・ピー・シーは、陽電池製造装置を手掛けてきたほか、長年の経験で培った技術力を太陽電池以外の電子部品、自動車、食品等の業界へ展開しています。

特に太陽光発電事業では、これまで経験を活かし、廃棄物のリサイクルに活かせる技術など、食糧問題や環境問題の解決に寄与する新規事業の開発に力を入れています。

エヌ・ピー・シーの基本情報
会社名 株式会社エヌ・ピー・シー
所在地 東京都台東区東上野1-7-15
営業時間/定休日 9:00~17:00/記載なし
電話番号 089-946-6605
公式HP URL https://www.npcgroup.net/

太陽光パネルリサイクル装置で
抽出できる素材と
回収ルートとは

太陽光パネルで抽出できる素材と、リサイクル後の回収ルートについて紹介しています。
太陽光パネルリサイクル装置では、これまで分別しきれなかった素材の分別が可能になります

太陽光パネルリサイクル装置で抽出できる素材と回収ルート
これまで分別できなかった素材を
高純度で分別できるから、
二次処理費用も大幅削減

リサイクル装置を活用すれば、太陽光パネル破砕機では分別できなかった素材まで回収できます。従来はセルやガラスを一括で砕いていましたが、高純度のバックシートやガラスを抽出できることで、有価買取も期待できます

ここでは、太陽光パネルリサイクル装置を初めて導入する企業にも安心の「PVリサイクルハンマー」に着目。低価格・簡単な操作・コンパクトな三方良しの製品を紹介しています。作動状況が分かる動画も掲載していますので、ぜひ参考にしてください

太陽光パネルリサイクル装置
メーカー一覧

2023年1月23日時点、Googleにて「太陽光パネル リサイクル装置」と検索して表示されたメーカーを紹介しています。

PVリサイクルハンマー
(チヨダマシナリー)

装置の形状: 分離型

PVリサイクルハンマーは、回転ハンマー打撃工法という独自の工法にて素材を分別します。ガラスの剥離性が高く、1度の処理でほぼガラスとバックシートを分別することが可能です。

使いやすさを追求した形状で、誰でも操作することができます。

自動太陽光パネル解体ライン(エヌ・ピー・シー)

装置の形状: 一体型

自動太陽光パネル解体ラインは、エヌ・ピー・シーの製品で、ホットナイフ分離法で板ガラスを採取できるリサイクル装置です。

パネルとバックシートの分離は、一枚あたり約60秒で行えるため、効率良くリサイクルができます。

Resola(近畿工業)

装置の形状: 一体型

Resola(リソラ)は、近畿工業の製品でアルミ枠を自動検知して分離させる装置です。ガラス分離はロール状の刃物が粉砕して行い、バックシートとガラスを分離させます。

5回以上にわたってロールが粉砕するため、ほぼガラスを取り除くことが可能です。

ガラスわけーるⅢ型システム(環境保全サービス)

装置の形状: 一体型

ガラスわけーるⅢ型システムは、環境保全サービスの製品で、ガラスの選別機にかけて純度の高いガラスを採取できる装置です。

色識別・金属検出・風力選別などの計5段階に分け、ガラスの粒度別に選別します。

太陽光パネルリサイクル装置(未来創造)

装置の形状: 分離型

太陽光パネルリサイクル装置は、未来創造の製品で、ブラスト工法で投射材を噴きつけてガラスを剥離させる装置です。

手動・自動のどちらを導入するか選択でき、フレーム外し装置とカバーガラス剥離装置それぞれ単体での導入もできます。

佐久本式ソーラーパネル熱分解装置(新見ソーラーカンパニー)

装置の形状: 一体型

佐久本式ソーラーパネル熱分解装置は、新見ソーラーカンパニーの製品で、過熱水蒸気により封止材・バックシートを気化させてガラスとセルを分別させます。

バックシートは採取できませんが、二酸化炭素が排出されない省エネな装置です。

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移動式太陽光パネルリサイクルシステム(FLAXRES)

装置の形状: 一体型

移動式太陽光パネルリサイクルシステムは、FLAXRESの製品で1日10トンの太陽光パネルをリサイクルできます。

化学物質を使用せず素材を分離させ、試運転段階でも7.5トン以上の太陽光パネルの処理を可能にしています。

PVリサイクル装置
(ドニコ・インター)

装置の形状: 一体型

PVリサイクル装置は、ドニコ・インターの製品で、アルミ枠・ジョイントボックス・ガラス・セルを自動で分離させます。

二軸ロール圧縮式工法で、2枚同時にガラスを粉砕します。毎分4mの送り速度でパネルを破砕することが可能です。

PVクラッシャー/PVスクラッチャー(東芝環境ソリューション)

装置の形状: 分離型

PVクラッシャー/PVスクラッチャーは、東芝環境ソリューションの製品で、特殊なブラシでガラスを剥離させます。

板ガラスでの回収が可能で、アルミ枠はモジュールあたり3分で破砕でき、ガラスはモジュールあたり15分で分離させられます。

メガシャーク
(日本シーム株式会社)

装置の形状: 分離型

日本シーム株式会社が手掛けるメガシャークは、大型プラスチック製品を効率よく破砕できる装置です。

省エネ・省スペースなので無駄を省けます。粗破砕から粉砕まで連続処理を行える点が特徴に挙げられます。

太陽光パネルリサイクル装置
(長州産業株式会社)

装置の形状: 分離型

長州産業株式会社が販売する太陽光パネルリサイクル装置は、太陽光パネルを全自動で取り外す装置です。

毎秒1枚の処理能力で、スピーディで効率的に太陽光パネルのリサイクルが可能です。メーカー問わず処理できることもメリットです。

太陽光パネルリサイクル装置
導入前に知りたいこと

太陽光パネルリサイクル装置を導入する前に知っておきたい内容をまとめました。リサイクルできる素材や費用、補助制度やサイズ感など、確認しておくと役立つポイントを紹介しています。

太陽光パネルのリサイクルできる素材は?

太陽光パネルでリサイクルできる素材は、主に端子ボックス・アルミ枠・ガラス・バックシートの4つです。

ここでは、太陽光パネルの構造からリサイクル素材について詳しく紹介しています。

太陽光パネルリサイクル装置の費用とは?

太陽光パネルリサイクル装置の費用は、装置によって価格差があります。大体5,000万円~2億円程度と、装置の処理能力によっても金額が大きく異なります。

価格差が生じやすいのは、ガラスの純度や、自動化できる作業範囲などが理由として挙げられるでしょう。

太陽光パネルリサイクル装置で使える補助金とは?

太陽光パネルリサイクル装置で活用できる補助金は、脱炭素社会構築のための資源循環高度化設備導入促進事業や二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金などです。

補助金の内容について詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

太陽光パネルの有価物とは?

太陽光パネルには買取が期待できる素材があり、銀が含まれるバックシート、純度が高いガラス、スクラップ買取の可能性があるアルミ枠などが挙げられます。

ここでは、太陽光パネルのメーカーごとに銀の含有量等を紹介しています。

太陽光パネルリサイクル装置のサイズ

太陽光パネルリサイクル装置は、分離型・一体型がありますが、分離型の方がコンパクトなサイズで販売されている傾向があります。

一体型は設置スペースが求められるため、設置スペースに合わせたサイズ感のリサイクル装置を導入しましょう。

太陽光パネルリサイクル装置の導入事例は?

太陽光パネルリサイクル装置の導入事例としては、不法投棄撲滅のために導入した企業や、運搬効率が優れたエリアに進出した企業などが挙げられます。

各社に合ったリサイクル装置を導入することで、効率的な運用を可能にしています。

太陽光パネルリサイクル装置のメンテンナンスは?

太陽光パネルリサイクル装置は、各メーカーが推奨している頻度で、頻繁に実施することがおすすめです。粉状になった部材が散らばるため、定期的な清掃やメンテナンスが必要となります。

一体型よりも分離型の方がメンテナンスはしやすくなっています。

太陽光パネルのリサイクルに使われる剥離方法

太陽光パネルをリサイクルする際、パネルの発電層とガラスを剥離する必要があります。剥離するための代表的な方法は、化学的処理法、熱処理法、機械的剥離法の3種類です。

それぞれメリットとデメリットがあるので、確認した上で導入するリサイクル装置の検討が必要になります。

太陽光パネルをリサイクルするメリット・デメリット

太陽光パネルのリサイクルには、ほぼすべてがリサイクルできることや、リユース品として中古販売もできるといったメリットがあります。ただ、太陽光パネルのリサイクルに対応している会社が少ないなどのデメリットがあるので、注意が必要です。

メリット・デメリットの両方について理解しましょう。

太陽光パネルのリサイクルの手順とは

太陽光パネルのリサイクルを行う場合、解体や撤去を行い、専門業者に収集・運搬をしてもらいます。なお、解体・撤去する際には、足場を組まなければならないケースもあります。その後、リサイクル業者のもとで適切に分離・選別が行われ、リサイクルされる流れです。

海外における太陽光パネルリサイクル

今後、海外でも太陽光パネルの廃棄量が増加するとみられています。太陽光パネルのリサイクルは、日本だけではなく、海外でも進められています。法律で太陽光パネルのリサイクルに関して定められている国もあれば、まだ取り決めがされていないところも多いです。

太陽光パネルの種類

太陽光パネルにはさまざまな種類があり、単結晶シリコン太陽光パネルが主流です。シリコン系の太陽光パネルにも複数の種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。メリットとデメリットを考慮して選ぶことはもちろん、太陽光パネルの種類に合ったリサイクル装置を選ぶことが重要です。

太陽光パネルリサイクル装置における手動式と自動式の違い

太陽光パネルリサイクル装置には手動式と自動式があり、それぞれでガラスの剥離方法が異なります。自動式は装置にセットすると自動で剥離が行われるのに対し、手動式はその名の通り手動で剥離作業を行います。自動式のほうがスピーディーな剥離作業が可能です。

太陽光パネルの回収ソフトウェア

太陽光発電運用において発生する廃棄パネルを効率よく回収・リサイクルするために、福岡県が開発した太陽光パネルの回収ソフトウェアが活用されています。クラウド型の本ソフトウェアを活用することで、各メンテナンス業者や収集運搬業者、リサイクル業者が情報を共有し、スムーズにリサイクルを行えます。

太陽光パネルの水平リサイクル

太陽光パネルの水平リサイクルとは、廃棄回収された太陽光パネルの原料を使用して同じ種類の製品にリサイクルすることです。近年太陽光パネルの水平リサイクルに乗り出す企業が増えています。リサイクルの太陽光パネルは発電力が新品の5割といわれているため、発電力の向上が課題です。

太陽光パネルをリユースできる条件

太陽光パネルのリユースにおいては、リユースできる条件が定められています。製品情報を明示すること、動作に支障をきたすほどの外傷がないことなど、その条件はさまざまです。これらの条件を満たした太陽光パネルはリユースされますが、条件を満たささないものは廃棄かリサイクルされます。

太陽光パネルのリサイクルに関する資格や許可

太陽光パネルのリサイクルにおいては、電気工事士やその他の資格を有する人のみ作業することができます。電気工事士の資格には第一種電気工事士と第一種電気工事士の資格があり、第一種電気工事士は学科試験と技能試験に合格することに加え、関連業務の実務経験が3年以上必要です。第二種電気工事士も試験がありますが、実務経験がなくても取得できます。

太陽光パネルリサイクル装置の展示会

太陽光パネルリサイクル装置は、SDGs関連の展示会にて出品されることがあります。展示会はさまざまに行われており、導入する前に実物を間近で見てみたいと思っているなら良い機会です。太陽光パネルリサイクル装置があれば、より環境に優しい方法でパネルを処分・廃棄できるようになります。

太陽光パネルリサイクルの地域特性

太陽光発電には向いている地域・向いていない地域があります。主に日射時間が長く、日射量が多く、降雪量が少なくかつ気温上昇が少ない地域が適しています。それにともない、太陽光パネルリサイクルにも地域特性があります。太陽光発電に向く地域特性が影響しているのか、関東・中国地方で中処理事業者が充実している傾向です。

折りたたみ式太陽光パネルのリサイクル

折りたたみ式太陽光パネルとは、コンパクトで携帯できるタイプの折りたたみできるパネルのことです。小さいとは言え処分や廃棄には適切な処理が必要で、リサイクル装置を持つ業者に依頼しなければなりません。しかし実際には公的リサイクル体制は確立されておらず、業者・メーカー選びが重要となります。

太陽光パネルリサイクルに必要なマニフェスト(産業廃棄物管理票)

太陽光パネルリサイクル装置を使用したサービスを提供するには、「マニフェスト(産業廃棄物管理票)」の取り扱い方について知っておかなければなりません。マニフェストとは産業廃棄物が適正処理されたことを示す文書です。交付は義務付けられているため、その種類や役割について事前に知っておきましょう。

太陽光パネルリサイクルにおけるWDS(廃棄物データシート)

太陽光パネルをリサイクルするには「WDS(廃棄物データシート)」の活用が推奨されています。WDSとはパネルの性状や取り扱い方などの情報を記載するものです。太陽光パネルには有害物質が含まれていることもあるため、適正に処理をするにはWDSについての基礎知識と必要性について知っておきたいものです。

太陽光パネルリサイクルとSDGsの関係性

太陽光パネルはSDGsの目標達成のための一翼を担う存在とされていますが、反面、処理の方法によっては反SDGsとなってしまう可能性もあります。太陽光パネルは廃棄物として大きく、有害物質を含んでいることもあるためです。太陽光パネルリサイクル装置の導入を検討しているなら、SDGsとの関係性についてもチェックしておきましょう。

太陽光パネルリサイクルとカーボンニュートラルの関係性とは

太陽光パネルは地球環境にやさしく、温暖化の防止にも役立てられています。近年では「カーボンニュートラル」の考え方が広まり、太陽光パネルをリサイクルする業者が増えています。リサイクルとカーボンニュートラルの関係性についてチェックしてください。

太陽光パネルのマテリアルリサイクルとは

太陽光パネルのマテリアルリサイクルとは、パネルを処理する段階で原材料ごとに分類し、再利用する方法です。原材料の種類や再利用の用途によって2つの方法から選べます。「レベルマテリアルリサイクル」と「ダウンマテリアルリサイクル」の違いについて確認しましょう。

太陽光パネルのケミカルリサイクルとは

ケミカルリサイクルは、廃棄物を化学的な方法で分解し、原料の状態にしてから再利用する方法です。プラスチックを分解して石油に、動物のふん尿をバイオガス化する例が代表例です。ケミカルリサイクルのメリット・デメリットについても詳しく確認しましょう。

太陽光パネルのサーマルリサイクルとは

サーマルリサイクルとは、廃棄物を焼却する際に発生するサーマル(熱)を取り出し、熱エネルギーを利用する方法です。分解処理が難しいものにも適用できるリサイクル方法で、廃太陽光パネルの処理工程にもサーマルリサイクルを利用している実例があります。

破損した太陽光パネルの処理方法とは

太陽光パネルは、地震や台風のような自然災害で破損するほか、外的要因として設計不良や発電量の減少にともなう破損のおそれがあります。破損したパネルは専用の施設でリサイクルすることで、パネルに含まれる金属やガラスなどの資源を有効活用できます。

太陽光発電のペイバックタイム

太陽光発電システムのペイバックタイムとは、消費したエネルギーの回収や排出した二酸化炭素量と同等の量を削減するためにかかる期間のことです。ペイバックタイムが短いほど高性能であると評価されますが、太陽光パネル自体もリサイクルに活用することができます。

化合物系太陽光パネルのリサイクル

太陽光発電パネルには、化学系と呼ばれる化合物でできたものがあります。天候に影響されにくいメリットがありますが、有害物質を含むものが多く、処理業者が対応できないケースもみられます。そのため、適切なリサイクル方法の確立と周知・普及が課題となっています。

太陽光パネル廃棄が最終処分場に与える負担

太陽光発電パネルが寿命を迎えると、中間処理施設を経て最終処分場に廃棄されます。2012年から加速度的に導入が増えたとされる太陽光パネルが一度に廃棄されると最終処分場には大きな負担がかかるため、負担の軽減にリユースやリサイクルが推奨されています。

有機系太陽光パネルのリサイクル

有機系太陽光パネルは、有機物を原料とする太陽電池を使用した太陽光パネルです。軽量かつ少量の原料で製造でき、従来品の約1万分の1に廃棄量を低減できる製品も登場していますが、「2040年問題」に対処するためにはリサイクルが課題となっています。

メガソーラーのリサイクル

メガソーラーとは1MW以上の発電量が得られる太陽光発電システムのことです。効率的にエネルギーが得られる一方、寿命を迎えると大量の廃棄物となり、最終処分場を圧迫する懸念があります。廃棄量を減らすためのリサイクル促進と制度・ルールの整備が進められています。

シリコン系太陽光パネルのリサイクル

シリコン系太陽光パネルとは、自然界にある珪石を還元した「ケイ素」から作られるシリコンを原料とする太陽光パネルです。有害物質を取り除き再利用可能な素材を取り出すためには一定の技術力が求められるため、適切な廃棄・再利用が課題となっています。

ペロブスカイト太陽電池のリサイクル

ペロブスカイト太陽電池とは、ペロブスカイト結晶構造をもつ化合物から作られる太陽電池です。小さな結晶が集合しているため耐久性が高く、次世代の太陽電池として注目されています。複数層で構成されているため、層を分離する手間や有害物質の処理が課題となっています。

CdTe太陽電池のリサイクル

CdTe太陽電池は、テルル化カドミウムを原材料として作られる太陽電池です。CdTe太陽電池はまだ流通していませんが、CIS太陽電池やCIGS太陽電池などの化合物系太陽電池は実用化しているため、化合物系太陽電池のリサイクルは将来の課題となっています。

CIS太陽電池のリサイクル

CIS太陽電池とは、銅(Cu)・インジウム(In)・セレン(Se)から作られる化合物半導体太陽電池です。薄膜にできるため、低コストで高効率の発電ができる太陽電池ですが、セレンの溶出が懸念されるため、適正処理を心掛けることが大切です。

太陽光パネルの
リサイクル問題

太陽光パネルのリサイクルについての問題点を取り上げていきます。
自社でリサイクルを検討している企業は、リサイクル事業に参入する際の目安にしてください。

太陽光パネルのリサイクル率は?

太陽光パネルの
リサイクル率は、処分も含めて23%で、残り77%がリユースされています。

循環型社会の構築にはリユース・リサイクル・埋立処分の順に実施していく必要があり、リユースやリサイクルの優先順位が高くなっています。

参照元:【PDF】株式会社エニックス都市研究所|令和3年度使用済太陽電池モジュールのリサイクル等の推進に係る調査業務 報告書 令和4年3月(https://www.env.go.jp/content/900535815.pdf)

参照元:環境省(https://www.env.go.jp/recycle/recycling/renewable/index.html)

太陽光パネルはリサイクル
できないのか

太陽光パネルがリサイクルできないと言われる理由は、有害物質である鉛はんだが使用されているためです。

リサイクルに慎重になる企業が多いのは、有害物質の処理に関する知識や設備が不足していることが背景にあります。

太陽光パネルリサイクルの
課題とは

太陽光パネルのリサイクルに関する課題は、不適正リユースの横行や、有害物質に関する情報提供の不足、処理能力の不足などがあげられます。

特に、最終処分場の残余容量が少ないことが大きな課題となっており、リサイクルを推奨する動きが強まっています。

環境省が公開する太陽光パネルリサイクルのフローとは

環境省が公開している太陽光パネルリサイクルのフローでは、撤去の発注から各種届出の実施、安全管理やリユース・リサイクルを行う流れとなっています。

最終処分場のひっ迫で、リサイクルが課題となっています。

太陽光パネルの
リサイクル技術とは

太陽光パネルのリサイクル技術としては、二軸破砕・ホットナイフ・ブラスト工法・回転ハンマー打撃工法などがあげられます。

ホットナイフやブラスト工法は板ガラスを採取する工法で、その他の二軸破砕や回転ハンマー打撃工法はカレット状のガラスを採取する工法です。

太陽光パネル廃棄の
二酸化炭素排出問題とは

太陽光パネルを廃棄する際は、二酸化炭素の排出量が課題となっています。二酸化炭素排出量の考え方としては、再生利用品がもたらす影響まで含める必要があります。

リサイクルのプロセスも評価に含まれるので、総合的に二酸化炭素を削減できる方法を模索する必要があります。

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太陽光パネル廃棄の「2030年問題」とは

太陽光パネルは固定価格買取制度の終了と、寿命が重なるケースが増えると予想されており、最終処分場のひっ迫が懸念されています。

2034~2036年が排出量のピークとなり、近い将来訪れる「廃棄量が増える2030年問題」に備えておくことが大切です。

太陽光パネルのリサイクルは義務化される?

太陽光パネルのリサイクルは義務化の動きが強まっています。2030年問題で最終処分場がひっ迫すると予想されていることから、環境省ではリサイクルの関する新法制定を視野に入れています

2024年から義務化される可能性が高いでしょう。

太陽光パネルリサイクルの費用

太陽光パネルのリサイクル費用は、1枚あたり2,000~5,000円と事業者によって価格にバラつきがあります。

他にも運搬費用が、距離30kmの運搬を行ったと仮定すると、1台1.5~5万円近くかかります。撤去・処理の積立金が不足している事業者も少なくありません。

太陽光パネルの廃棄に関する基本情報

ここでは、太陽光パネルの廃棄に関する基本情報を紹介しています。