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フレキシブルソーラーパネルのリサイクル

目次

フレキシブルソーラーパネルは、太陽光エネルギーを電気に変換する薄膜シリコン太陽電池を搭載し、柔軟性と軽量性のある太陽光パネルです。発電の仕組みは従来型のソーラーパネルと同じであるものの、取り扱いやすくなったことで活用範囲の拡大が期待されています。ここでは、フレキシブルソーラーパネルの概要とリサイクル事例について紹介します。

フレキシブルソーラーパネルとは

フレキシブルソーラーパネルは、軽量・薄型で柔軟性が高く、曲げたり折りたたんだりできる太陽光パネルです。太陽光エネルギーを電気に変換する太陽電池セルには、一般的には主にケイ素から作られる非晶質半導体「アモルファスシリコン」や銅(Cu)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、セレン(Se)の4元素からなる半導体「CIGS」などが使用されます。

フレキシブルソーラーパネルには軽量で薄膜のシリコンが採用されていることから、建物の屋根や壁に取り付けやすく、特殊な形状の建物にも適しています。施工範囲の広さや低コストの施工などが、特長です。

一般的なフレキシブルソーラーパネルは、フィルムにソーラーセルを貼り付けた構造をしています。折り曲げた状態でも太陽光を吸収して発電できるため、従来型のソーラーパネルと比べて設置場所の制約が少なく、さまざまな環境に適応できます。

他の軽量・薄型ソーラーパネル(ペロブスカイト太陽電池)との違い

フレキシブルソーラーパネルのように軽量・薄型のソーラーパネルとして、ペロブスカイト太陽電池が挙げられます。フレキシブルソーラーパネルと同様に、太陽光を利用して電力を生成するソーラーパネルです。

フレキシブルソーラーパネルとペロブスカイト太陽電池の違いは、柔軟性です。主にシリコン材料から製造されるフレキシブルソーラーパネルには、高い柔軟性と電力変換効率性があります。一方で、有機半導体材料から製造されるペロブスカイト太陽電池は平らな形をしているため、柔軟性は高くありません。

ペロブスカイト太陽電池のリサイクル事情については、以下のページもご覧ください。

ペロブスカイト太陽電池のリサイクル
について詳しく見る

フレキシブルソーラーパネルのリサイクル事情

フレキシブルソーラーパネルは軽量で取り外しやすいため、回収・リサイクルが容易です。ガラスやフレームの付いていないタイプならリサイクルの際に分離・破砕を行う必要がありません。

しかしガラスの代わりにフッ素系樹脂フィルムが使用されているタイプに対しては、樹脂の混合状況によって適切にリサイクルしなくてはなりません。封止材フィルムやバックシートといった部品も使われている場合には、リサイクル前に不要な部品を全て取り除く必要もあります。

フレキシブルソーラーパネルのリサイクル事情を把握しておこう

フレキシブルソーラーパネルは、従来型のソーラーパネルよりも軽さや薄さ、柔軟性のあるタイプです。屋根だけではなく壁や曲面にも取り付けられ、取り外しや交換がしやすいため、エコフレンドリーで省力化を叶える太陽光発電システムとして注目されています。

リサイクルを行う際には、フレキシブルソーラーパネルの種類に合わせて正しい方法で分離・回収しなければなりません。世界的に太陽光発電システムのリサイクル方法が課題となっているため、リサイクルシステムがマニュアル化され、効率的に進められることが求められています。

当サイトでは、太陽光パネルのリサイクル装置について詳しく紹介しています。リサイクル装置導入前に知りたいことを取り上げていますので、次のページもぜひ参考にしてください。

太陽光パネルリサイクル装置導入前に
知りたいことついて詳しく見る

太陽光パネルリサイクル装置の
形状と特徴の違い

「アルミ枠剥離機能」と「ガラス剥離機能」がカギ

太陽光パネルリサイクル装置は、アルミ枠を剥離する「アルミ枠剥離機能」 とガラスとバックシートを剥離する「ガラス剥離機能」が必要です。

太陽光パネルリサイクル装置は、これらの機能が別になっている「分離型」と全て一体 になった「一体型」があり、それぞれ特徴があります。 工場の規模や目的に合わせて選択しましょう。

安さ・省スペースを求めるなら
分離型
分離型イメージ

(※)製品イラストはイメージです。

「アルミ枠剥離装置」と「ガラス剥離装置」の別々に使用する方式。アルミ剥離後にガラスを剥離する際、太陽光パネルを手動で移動させる必要があります。

メリット
  • シンプルな構造のため低価格で導入可能
  • 2つの機能を連携させるパーツがないため、小さいサイズの装置が多い
デメリット
  • パネルを装置間で移動させる必要があり、手間が発生する
  • シンプルな構造のため自動化されている機能が少なく、素材の回収等の手作業が多い
作業の効率化を求めるなら
一体型
一体型イメージ

(※)製品イラストはイメージです。

「アルミ枠剥離機能」と「ガラス剥離機能」が一体になった装置。パネルを持ち運ぶことなく、最終処理まで一貫して行えます。装置により、多少のパネル移動を行う必要があります。

メリット
  • パネルを移動させる手間がなく、最終工程まで処理可能。
  • 作業工数が少ないため、大量処理が容易
デメリット
  • 自動化されている機能が多く複雑な構造のため、費用が高い
  • 装置が比較的大きく、工場の規模によって導入できない場合あり
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