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循環型社会形成に不可欠な太陽光パネルリサイクル

太陽光パネルのリサイクルは、循環型社会の形成において重要な役割を果たすと考えられています。これから太陽光パネルのリサイクル装置の導入を検討しているなら、その装置が循環型社会の形成にどのように貢献しているのか、現状と課題も含めて知っておきましょう。

循環型社会とは

「循環型社会」とは、天然資源をなるべく消費せず、環境への負荷が少ない社会のあり方を指します。循環型社会を実現するためには、生産から流通・消費、そして廃棄に至るまで、すべてのプロセスにおいて配慮が求められます。

たとえば、積極的なリサイクルや原料の効率的な利用などによって、循環型社会の実現に向けた取り組みが進むと考えられます。また、リサイクルに関する法制度の整備や、消費者や企業の意識改革も求められるでしょう。

循環型社会の形成における太陽光パネルリサイクルの役割

循環型社会の形成に貢献する活動の一つが、太陽光パネルのリサイクルです。太陽光パネルは2012年ごろから広く普及しましたが、一般的にその寿命は約20〜30年とされています。そのため2030年代から廃棄が増えると予測できるでしょう。

太陽光パネルは廃棄物としての量が多く、リサイクルできなければ埋立処分となり環境負荷が大きくなります。再生可能エネルギーの一端を担う太陽光パネルが、逆に環境への負荷を高める結果になるのは望ましくありません。

しかし、リサイクル装置により太陽光パネルを再資源化できるようになれば、循環型社会の形成により一層貢献できます。SDGsの「つくる責任、つかう責任」を実践し、循環型社会を実現するには、太陽光パネルの普及とあわせてリサイクルの推進が欠かせません。

循環型社会の形成における太陽光パネルリサイクルの課題と現状

循環型社会の形成において、太陽光パネルのリサイクル推進は重要な課題とされています。ただし、2025年6月現在、リサイクルは法的に義務化されていません。そのためどこまでリサイクルするかは事業者によって異なるのが現状です。

たとえば、太陽光パネルを高度に選別することで、ガラスや金属など多くの構成材料を再利用することが可能です。しかし、事業所によっては、パネルを破砕して回収されるガラスや金属の混合物のみをリサイクル対象とし、セルやEVAシートは廃棄している場合もあります。

法整備が不十分であるため、事業所ごとにリサイクルの方法に差があることが課題となっています。

他にも太陽光パネルリサイクルの基礎知識を確認しよう

太陽光パネルのリサイクルは、循環型社会の形成において重要な要素とされています。しかし、現状では法整備がなされていないため、事業所によってリサイクルのレベルが異なることが課題です。また、適切な太陽光パネルリサイクル装置を導入していない事業所があることも課題の一つです。

太陽光パネルリサイクル装置の導入を検討するにあたっては、事前に把握しておきたい知識や注意点が複数あります。以下の記事では、太陽光パネルリサイクル装置の導入を検討する前に知っておきたい基礎知識を紹介しています。検討時の参考資料としてご活用ください。

太陽光パネルリサイクル装置導入前に
知りたいことについて詳しく見る

太陽光パネルリサイクル装置の
形状と特徴の違い

「アルミ枠剥離機能」と「ガラス剥離機能」がカギ

太陽光パネルリサイクル装置は、アルミ枠を剥離する「アルミ枠剥離機能」 とガラスとバックシートを剥離する「ガラス剥離機能」が必要です。

太陽光パネルリサイクル装置は、これらの機能が別になっている「分離型」と全て一体 になった「一体型」があり、それぞれ特徴があります。 工場の規模や目的に合わせて選択しましょう。

安さ・省スペースを求めるなら
分離型
分離型イメージ

(※)製品イラストはイメージです。

「アルミ枠剥離装置」と「ガラス剥離装置」の別々に使用する方式。アルミ剥離後にガラスを剥離する際、太陽光パネルを手動で移動させる必要があります。

メリット
  • シンプルな構造のため低価格で導入可能
  • 2つの機能を連携させるパーツがないため、小さいサイズの装置が多い
デメリット
  • パネルを装置間で移動させる必要があり、手間が発生する
  • シンプルな構造のため自動化されている機能が少なく、素材の回収等の手作業が多い
作業の効率化を求めるなら
一体型
一体型イメージ

(※)製品イラストはイメージです。

「アルミ枠剥離機能」と「ガラス剥離機能」が一体になった装置。パネルを持ち運ぶことなく、最終処理まで一貫して行えます。装置により、多少のパネル移動を行う必要があります。

メリット
  • パネルを移動させる手間がなく、最終工程まで処理可能。
  • 作業工数が少ないため、大量処理が容易
デメリット
  • 自動化されている機能が多く複雑な構造のため、費用が高い
  • 装置が比較的大きく、工場の規模によって導入できない場合あり
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