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メガソーラーのリサイクル

目次

SDGsへの取り組みや土地の有効活用を目指すために、メガソーラーが設置されることがあります。メガソーラーとはどのような仕組みで、どのようにリサイクルが行われるのでしょうか。ここでは、メガソーラーの概要とリサイクル事情について紹介します。

メガソーラーとは

メガソーラーとは「大規模太陽光発電所」という意味で、発電規模1MW(1000kW)以上の太陽光発電システムのことです。1MW以上の発電量を確保できる太陽光パネルを設置して、太陽光から電力エネルギーを生み出し、電力会社や消費者に電力を供給する仕組みです。

クリーンエネルギーの活用と一般家庭で使われる電力を100軒以上まかなえる方法として、日本全国でメガソーラーの普及が進んでいます。

メガソーラーのリサイクル事情

メガソーラーは一度にたくさんの太陽光パネルを設置するため、廃棄するタイミングによっては最終処分場に負担となる可能性が指摘されています。資源エネルギー庁によると、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)開始後に設置された太陽光パネルは、2040年前後に寿命を迎え、大量廃棄による最終処分場のひっ迫が懸念されています。インフラの老朽化や人手不足などが同時期に発生するとされる「2040年問題」のひとつです(※1)。

メガソーラー以外にも一般住宅や企業から出された太陽光パネルが同じようなタイミングで処理場や処分場に集まるため、リサイクルと資源の再利用を推進し、廃棄量を減らす取り組みが進められています。政府は2024年3月15日、技術を用いた次世代のリサイクル事業を展開する廃棄物処理業者を国が一括で認定する「再資源化事業等高度化法案」を閣議決定しました(※2)。この制度により、再資源化事業の高度化にかかわる認定を国が一括で行えるようになり、複数の許可が不要になるため、太陽光パネルの再資源化促進が期待できるようになりました。

また、2022年7月には、使用済みの事業用太陽光発電設備を廃棄する際にかかる費用を事業者自身が積み立てる「太陽光発電設備の廃棄等費用積立制度」が義務化されています(※3)。

※1参照元:資源エネルギー庁
(https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/taiyoukouhaiki.html)

※2【PDF】参照元:環境省「環境省における資源循環に向けた取組(再資源化事業等高度化法案)について」
(https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/sangyo_gijutsu/resource_circulation/pdf/008_04_00.pdf)

※3【PDF】参照元:経済産業省「太陽光発電設備の廃棄等費用積立制度について」
(https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/dl/fip_2020/fip_document03.pdf)

メガソーラーのリサイクル事情を把握しておこう

メガソーラーは大量の太陽光パネルを設置するため、寿命を迎えたときの廃棄量も通常とは異なる膨大な量になります。そのため、適切な方法でのリサイクルと、廃棄量を減らすための取り組みが進められています。法案の閣議決定など、政府によるリサイクル事業が促進されていますので、太陽光パネルのリサイクルにかかわる法案やルール、手順を把握しておきましょう。

当サイトでは、太陽光パネルのリサイクル装置について、導入事例や利用可能な補助金の情報などを掲載しています。次のリンクの情報も装置選びにぜひ活用してください。

太陽光パネルリサイクル装置導入前に
知りたいことついて詳しく見る

太陽光パネルリサイクル装置の
形状と特徴の違い

「アルミ枠剥離機能」と「ガラス剥離機能」がカギ

太陽光パネルリサイクル装置は、アルミ枠を剥離する「アルミ枠剥離機能」 とガラスとバックシートを剥離する「ガラス剥離機能」が必要です。

太陽光パネルリサイクル装置は、これらの機能が別になっている「分離型」と全て一体 になった「一体型」があり、それぞれ特徴があります。 工場の規模や目的に合わせて選択しましょう。

安さ・省スペースを求めるなら
分離型
分離型イメージ

(※)製品イラストはイメージです。

「アルミ枠剥離装置」と「ガラス剥離装置」の別々に使用する方式。アルミ剥離後にガラスを剥離する際、太陽光パネルを手動で移動させる必要があります。

メリット
  • シンプルな構造のため低価格で導入可能
  • 2つの機能を連携させるパーツがないため、小さいサイズの装置が多い
デメリット
  • パネルを装置間で移動させる必要があり、手間が発生する
  • シンプルな構造のため自動化されている機能が少なく、素材の回収等の手作業が多い
作業の効率化を求めるなら
一体型
一体型イメージ

(※)製品イラストはイメージです。

「アルミ枠剥離機能」と「ガラス剥離機能」が一体になった装置。パネルを持ち運ぶことなく、最終処理まで一貫して行えます。装置により、多少のパネル移動を行う必要があります。

メリット
  • パネルを移動させる手間がなく、最終工程まで処理可能。
  • 作業工数が少ないため、大量処理が容易
デメリット
  • 自動化されている機能が多く複雑な構造のため、費用が高い
  • 装置が比較的大きく、工場の規模によって導入できない場合あり
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