太陽光パネルはリサイクルできないのか
本記事では、太陽光パネルのリサイクルが難しい理由と、リサイクル装置の選び方を紹介しています。今後急増する廃太陽光パネル問題に備えて、自社でリサイクル装置の導入を検討してみませんか。
太陽光パネルのリサイクルができないと言われる理由とは?

太陽光パネルはリサイクルができないと、破砕して埋め立て処理する企業は少なくありません。ここでは、リサイクルがしづらい理由を紹介します。
1.有害物質が含まれている
太陽光パネルのリサイクルが面倒だと埋め立て処理するケースが多い理由としては、有害物質が含まれている点が挙げられます。製造時にはんだ付けで鉛が使用されており、有害物質の処理に知識を必要とすることから、破砕して埋め立てられるケースは少なくありません。
とはいえ、埋め立てる際にも、周辺の土壌や地下水への影響を考えた管理型の最終処分場に埋め立てる必要があります。埋め立てにコストがかかるため、不法投棄されるケースが後を絶ちません。適切に処理するには、リサイクル業者への委託や、リサイクル装置などの導入が必要です。
2.リサイクルができる業者が少ない
太陽光パネルの廃棄問題が取りざたされるなか、リユースやリサイクルへの関心は高まりつつあります。とはいえ、まだ参入している企業が少なく、限られた設備ではさばき切れないという問題が生じています。
今後2040年にかけて廃棄量が急増すると言われているため、自社で廃棄できる体制を整えておくことが大切です。
3.メーカーの規格が統一されていない
太陽光パネルリサイクル装置は各メーカーから販売されていますが、規格が揃っていないという問題があります。国内メーカーであれば、リサイクルできる太陽光パネルかどうかを確認するのは簡単ですが、国外メーカーだと問い合わせに時間がかかる恐れも。
導入を検討している企業は、アフターサポートが充実していて、何かあった時に連絡が取れるメーカーからリサイクル装置を導入することをおすすめします。
太陽光パネルは自社でリサイクルできる
太陽光パネルリサイクル装置を導入する企業が増えている
上述したように、今後国内では太陽光パネルの廃棄問題が深刻化し、2040年にかけてリサイクル業者や最終処分場の需要が増し、廃棄が困難になる可能性があります。そこで、2040年問題に備えて、早めにリサイクル装置を導入する企業が増えています。
なぜ企業は太陽光パネルリサイクル装置を導入するのか
企業が太陽光パネルリサイクル装置を導入する理由のひとつは、廃棄パネルの外注リサイクル費用が高額になる問題への対処です。
リサイクル装置の導入費用は5,000万円から2億円と言われ高いものの、環境省データによると、外注に比べて長期的にはコスト削減が見込めます。
また、リサイクルにより得られる解体部材の売却から、導入費用を補填できる可能性があります。
太陽光パネルの廃棄量が増加する中、環境省ではリサイクル義務化に向けての動きを見せており、自社でリサイクル装置を持つことは、コスト削減と環境保護の両面でメリットがあるため、自社で行うリサイクルに将来性を見出す企業が増えると予想されます。
太陽光パネルリサイクル装置の選び方
リサイクル装置にはアルミ枠を取り外す機能と、ガラスを破砕する機能と2種類の機能があります。アルミ枠取り外し機・ガラス剥離機が一体型になっている装置、分離している装置の特徴を押さえたうえで、自社に有益な装置を導入しましょう。
本サイトでは、太陽光パネルリサイクル装置の選び方を紹介しているので、ぜひリサイクルに興味がある企業は役立ててください。