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色素増感太陽電池のリサイクル

色素増感太陽電池とは、酸化チタンに塗料などで色素をつけ、紫外線以外の可視光線も集められるようにした太陽電池です。表面積が広いため、発電効率が高い点が特徴です。さらに塗料を抜いたり廃棄物として燃やしたり、電極を再利用したりできるためリサイクルがしやすいという利点もあります。

ここでは、色素増感太陽電池の概要とリサイクルについて解説します。太陽光パネルのリサイクル装置の導入を検討しているなら、ぜひ参考にしてください。

色素増感太陽電池とは

色素増感太陽電池とは酸化チタンを利用している太陽電池のことです。太陽電池にはナノレベルの微細な孔が多数あり、電極膜にすることで表面積が大幅に増加します。通常の電極に比べて、1,000倍以上の表面積を持つとされています。

もともと酸化チタンは紫外線のみを吸収する性質を持ちます。しかし、酸化チタンの表面にインクなどの色素が付着すると、可視光を吸収できるようになり、この状態を「色素増感」と言います。

つまり、紫外線に加えて可視光も吸収できるようになった酸化チタンを利用した太陽電池が「色素増感太陽電池」です。シリコンを使用していないため、光の吸収効率が高く、製造コストも抑えられます。

低コストで高い発電効率が得られるだけでなく、デザインの自由度が高い点も特徴です。インクを用いるため、さまざまなデザインの太陽電池を製造できます。意匠性の高い太陽電池の製造も可能です。

色素増感太陽電池のリサイクル事情

色素増感太陽電池はリサイクルしやすい点も特徴です。

色素を付着させることで可視光を集める仕組みを持つのが色素増感太陽電池です。そして有機色素を付着させた太陽電池は、色素を抜いたり、廃棄物として燃やしたりすることができます。また酸化チタンで作られた電極はリサイクルが可能です。そのため、リサイクルしやすい太陽電池といえます。

太陽光発電システムはモノとして大きいため、廃棄時の環境への負担が懸念されることがあります。そのまま廃棄すると、環境負荷が増加する可能性があります。しかし色素増感太陽電池はリサイクルしやすい原料で製造されるため、廃棄時の環境負荷を軽減できる点が大きな利点です。

その他の太陽光パネルリサイクルの基礎知識について確認しよう

色素増感太陽電池とは、酸化チタンに特殊な色素を塗布し、紫外線だけでなく可視光線も効率的に取り込めるようにした太陽電池です。多孔質構造を持つため表面積が広く、発電効率が高い点が特長です。また、使用する色素の種類を変えることで発電性能を調整できるだけでなく、外観の色も自由に選べるため、建築物やインテリアと調和したデザインが可能になります。さらに、リサイクルが可能で環境負荷の低減にも貢献する、持続可能なエネルギー技術として注目されています。

当サイトでは太陽光パネルの特徴やリサイクル方法について詳しく解説しています。太陽光パネルのリサイクル装置導入を検討しているなら、基礎知識としてぜひ参考にしてください。

太陽光パネルリサイクル装置導入前に
知りたいことついて詳しく見る

太陽光パネルリサイクル装置の
形状と特徴の違い

「アルミ枠剥離機能」と「ガラス剥離機能」がカギ

太陽光パネルリサイクル装置は、アルミ枠を剥離する「アルミ枠剥離機能」 とガラスとバックシートを剥離する「ガラス剥離機能」が必要です。

太陽光パネルリサイクル装置は、これらの機能が別になっている「分離型」と全て一体 になった「一体型」があり、それぞれ特徴があります。 工場の規模や目的に合わせて選択しましょう。

安さ・省スペースを求めるなら
分離型
分離型イメージ

(※)製品イラストはイメージです。

「アルミ枠剥離装置」と「ガラス剥離装置」の別々に使用する方式。アルミ剥離後にガラスを剥離する際、太陽光パネルを手動で移動させる必要があります。

メリット
  • シンプルな構造のため低価格で導入可能
  • 2つの機能を連携させるパーツがないため、小さいサイズの装置が多い
デメリット
  • パネルを装置間で移動させる必要があり、手間が発生する
  • シンプルな構造のため自動化されている機能が少なく、素材の回収等の手作業が多い
作業の効率化を求めるなら
一体型
一体型イメージ

(※)製品イラストはイメージです。

「アルミ枠剥離機能」と「ガラス剥離機能」が一体になった装置。パネルを持ち運ぶことなく、最終処理まで一貫して行えます。装置により、多少のパネル移動を行う必要があります。

メリット
  • パネルを移動させる手間がなく、最終工程まで処理可能。
  • 作業工数が少ないため、大量処理が容易
デメリット
  • 自動化されている機能が多く複雑な構造のため、費用が高い
  • 装置が比較的大きく、工場の規模によって導入できない場合あり
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