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太陽光パネルリサイクルにおけるトレーサビリティ

太陽光パネルリサイクルにおいて、昨今重要視されているのがトレーサビリティです。太陽光パネルリサイクル装置の導入を検討している場合は、トレーサビリティについて理解を深めておくことが重要です。

トレーサビリティとは

「トレーサビリティ」とは、製品がどのような経路をたどって消費者に届くのかを追跡・記録する仕組みを指します。もともとは流通分野で用いられてきましたが、現在では製造業や環境管理など幅広い分野でも重要視されています。

製品が消費者に届けられるまでには、材料を入手し、工場にて製品を製造し、運搬された後に店舗に並び、消費者が購入する過程があります。この一連の流れを管理・記録して、製品の追跡を可能にする仕組みがトレーサビリティと呼ばれています。

太陽光パネルリサイクルにおけるトレーサビリティ確保の重要性と課題

太陽光パネルリサイクルにもトレーサビリティは必要であるとされています。太陽光パネルが製造され、使用され、廃棄もしくはリサイクルされるまでの追跡を行えば、説明責任が果たせるためです。

しかし太陽光パネルリサイクルのトレーサビリティを確保するには、関わる事業者で行われるすべての工程が連携している必要があります。製造・排出・回収・収集・リサイクル・リサイクル品利用事業者のすべての工程で説明責任が十分に果たされているとは限りません。

太陽光パネルリサイクルにおけるトレーサビリティ確保の取り組み

クラウド上での情報管理

太陽光パネルリサイクルにおいてトレーサビリティを確保しようとする取り組みは、さまざまな企業によって行われています。たとえば横須賀市のサンエーでは、製造元情報・竣工日・メンテナンス履歴・保険情報をクラウドで管理できるようにするサービスを提供し始めました。

クラウド上で太陽光パネルのトレーサビリティを一元的に管理できるため、リサイクルされて次の製品に活かされるまで追跡できます。

※参照元:メガソーラービジネスplus
https://project.nikkeibp.co.jp/ms/atcl/19/news/00001/04454/?ST=msb

情報管理プラットフォームシステム

情報管理プラットフォームを用いて、太陽光パネルのリサイクルまでのトレーサビリティを確保するサービスもあります。設計から保守、リサイクルまで一連の情報をカバーしますが、情報が改ざんされるおそれもあります。

そこでこのプラットフォームシステムでは、ブロックチェーンの技術を活用して情報の改ざんを防ぎます。セキュリティの強化により、太陽光パネルリサイクルのトレーサビリティにおける不安が軽減されると考えられます。

※参照元:メガソーラービジネスplus
https://project.nikkeibp.co.jp/ms/atcl/19/feature/00007/00079/?ST=msb&P=2

他にも太陽光パネルリサイクルの基礎知識を確認しよう

太陽光パネルリサイクルにおいては、トレーサビリティの重要性が指摘されています。製造からリサイクルまでに関わる事業者の数は多く、すべての工程で説明責任が果たせる状況ではありません。しかし太陽光パネルリサイクルのトレーサビリティに関するシステムは各社から提供され始めています。

太陽光パネルリサイクル装置を導入するには、トレーサビリティについての知識が必要です。ただし他にも必要となる知識はたくさんあります。以下の記事では太陽光パネルリサイクル装置導入前に知っておきたい内容をまとめていますので、参考にしてみてください。

太陽光パネルリサイクル装置導入前に
知りたいことについて詳しく見る

太陽光パネルリサイクル装置の
形状と特徴の違い

「アルミ枠剥離機能」と「ガラス剥離機能」がカギ

太陽光パネルリサイクル装置は、アルミ枠を剥離する「アルミ枠剥離機能」 とガラスとバックシートを剥離する「ガラス剥離機能」が必要です。

太陽光パネルリサイクル装置は、これらの機能が別になっている「分離型」と全て一体 になった「一体型」があり、それぞれ特徴があります。 工場の規模や目的に合わせて選択しましょう。

安さ・省スペースを求めるなら
分離型
分離型イメージ

(※)製品イラストはイメージです。

「アルミ枠剥離装置」と「ガラス剥離装置」の別々に使用する方式。アルミ剥離後にガラスを剥離する際、太陽光パネルを手動で移動させる必要があります。

メリット
  • シンプルな構造のため低価格で導入可能
  • 2つの機能を連携させるパーツがないため、小さいサイズの装置が多い
デメリット
  • パネルを装置間で移動させる必要があり、手間が発生する
  • シンプルな構造のため自動化されている機能が少なく、素材の回収等の手作業が多い
作業の効率化を求めるなら
一体型
一体型イメージ

(※)製品イラストはイメージです。

「アルミ枠剥離機能」と「ガラス剥離機能」が一体になった装置。パネルを持ち運ぶことなく、最終処理まで一貫して行えます。装置により、多少のパネル移動を行う必要があります。

メリット
  • パネルを移動させる手間がなく、最終工程まで処理可能。
  • 作業工数が少ないため、大量処理が容易
デメリット
  • 自動化されている機能が多く複雑な構造のため、費用が高い
  • 装置が比較的大きく、工場の規模によって導入できない場合あり
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