屋根一体型太陽光パネルのリサイクル
太陽光パネルの中には「屋根一体型太陽光パネル」と呼ばれるものがあります。リサイクル装置の導入を検討する際には、屋根一体型太陽光パネルに関する知識も持っておくことが重要です。ここでは、屋根一体型太陽光パネルのリサイクルについて解説します。
屋根一体型太陽光パネルとは
「屋根一体型太陽光パネル」とは、屋根とパネルが一体化している太陽光発電システムのことです。パネルだけでなく、周辺機器や部材も屋根の一部となっています。
屋根一体型太陽光パネルのメリット・デメリット
メリット
- デザイン性に優れている
- 効率的に設置できる
- 施工のための工期を短縮できる
- 耐久性に優れている
- 屋根塗装の費用を削減できる
屋根一体型太陽光パネルは屋根と一体化しているため段差が生じず、建物のデザインに調和しやすい特徴があります。後付けではないため設置が効率的で、従来の後付けタイプよりも工期を短縮できます。また屋根に穴を開ける必要がないため雨漏りリスクが抑えられるとされており、耐久性が高い点もメリットです。さらにパネル自体が屋根材となるため、定期的な屋根塗装の必要がなく、塗装費用を削減できる可能性があります。
デメリット
- 設置費用が高額になる
- 屋根への後付けができない
- 屋根の種類によっては設置が難しい
- メンテナンスがしづらい
- 発電効率が低下することがある
設置費用が高額になることや、既存の屋根に後付けできないことは大きなデメリットです。住宅を新築またはリフォームする際には適していますが、既存住宅の場合は屋根ごと交換する必要があり、大規模な工事となります。また、メンテナンスがしづらいことに加え、構造上熱を逃がしにくいため内部に熱がこもりやすく、発電効率が低下することもあります。
屋根一体型太陽光パネルのリサイクル事例
再生率100%を目指すリサイクル事例
原料を細かく分類し、再生率の向上を目指している企業のリサイクル事例です。リユースできる部分とリサイクルできる部分に選別した後、さらに細かく分離・選別を繰り返します。ふるいにかけて選別する工程も経て、太陽光パネルに含まれる多くの原料をリサイクル可能にしています。
参照元:株式会社モノクローム公式HP
(https://www.monochrome.so/press/roof-recycle-20240328)
素材ごとの付加価値を高めた事例
企業独自の処理ラインを設け、風力や振動、金属などさまざまな選別方法を使い分けることで、リサイクル素材ごとの価値向上を図っています。従来は廃棄物となっていたものもリサイクルできる技術を有し、脱炭素化に向けた取り組みを進めています。
参照元:株式会社ウム・ヴェルト・ジャパン公式HP
(https://www.u-w-j.co.jp/business/solar_panel_recycle/)
他にも太陽光パネルリサイクルの基礎知識を確認しよう
リサイクル対象となる太陽光パネルの中には屋根一体型のものも含まれます。太陽光パネルリサイクル装置を導入する場合は、パネルの種類やそれぞれのリサイクル方法について確認しておくことも大切です。
以下のページでは、太陽光パネルリサイクル装置導入前に知っておきたい基礎知識をまとめています。導入を検討する際の参考にできます。