太陽光パネルリサイクル装置における手動式と自動式の違い
太陽光パネルのリサイクル装置には、手動式と自動式があります。本記事では、それぞれの違いや特徴、事例などをまとめてご紹介します。
太陽光パネルリサイクル装置における手動式と自動式の違いとは?
太陽光パネルリサイクル装置には、手動式と自動式があります。それぞれの機種によっても特徴は変わってくると思われますが、自動式の太陽光パネルリサイクル装置の場合、フレームやガラス、J-Boxを自動で分離することが可能です。
自動式では、「ホットナイフ分離法」という分離方式を用いた太陽光パネルリサイクル装置があります。ガラスを割らずにガラスをそのほかの部材を分離することができるリサイクル装置です。約300℃に加熱したナイフでEVAを融解してガラスをそのほかの部材を分離します。
手動式の太陽光パネルリサイクル装置は、太陽光パネルを固定せずにガラスを剥離するタイプの装置があります。目視かつ手作業で剥離を行いますが、効率的に剥離を行うことが可能です。
手動式と自動式の太陽光パネルリサイクル装置の事例
コンベア式剥離装置(自動式)
コンベア式の太陽光パネルリサイクル装置では、装置に太陽光パネルをセットするとコンベでパネルを移動させ、装置内の機械でガラスを剥離していきます。短時間でガラスを剥離できるほか、自動でガラスと投射材の選別を行うため、効率的な処理が可能です。こちらの自動式太陽光パネルリサイクル装置を使用した場合、1650×800(mm)のパネルを約60秒で処理することが可能です。
手動式剥離装置(手動式)
メーカーや型式を問わず、パネルを固定せずにガラスを剥離できる手動式では、1650×800(mm)のパネルの場合約4分間で剥離処理を行えます。剥離処理は手動で行いますが、ガラスと投射材の選別は自動で行われ、それぞれ分けて排出されます。
リサイクル業者で使用している太陽光パネルリサイクル装置(手動式)
長野県で太陽光パネルの処理・リサイクル事業を展開している企業では、手動式のガラス剥離装置を採用しています。解体したパネルを「油圧式フレーム外し機」を用いてアルミ枠などを取り外した上で、手動式のガラス剥離装置に投入して手動でガラスを剥離します。この事業者では、パネルのリサイクルだけでなく検品後に状態がよいものをリユースする予定があるようです。この場合、手動で剥離することでパネルの状態を確認できるのはメリットだといえるかもしれません。
太陽光パネルリサイクル装置のメーカーをチェックしよう
太陽光パネルリサイクル装置はさまざまなメーカーで製造・販売しています。それぞれの装置に特徴があるので、ニーズに応じた装置を選ぶとよいでしょう。また、太陽光パネルリサイクル装置としてだけでなく、自動車のフロントガラスの剥離を行える装置もあるため、用途に応じて選ぶことをおすすめします。
以下のホームページでは、太陽光パネルリサイクル装置についてさまざまな情報を発信しています。こちらもぜひ参考にしてください。