太陽光パネルリサイクルの費用
ここでは、太陽光パネルのリサイクル費用について取り上げています。パネル処理費用や積立金について触れているので、ぜひ2030年問題に備えて知識を身に付けておきましょう。
現在のパネル処理費用実績から推計した場合
太陽光パネルの処理費用は、株式会社エックス都市研究所の「令和3年度使用済太陽電池モジュールのリサイクル等の推進に係る調査業務」によると、東北・関東を対象地域としている事業者では1枚あたり3,000円の処理費用がかかっており、その他の地域でも2,000~5,000円の処理費用が発生しています。
運搬費用に関しては、距離約30kmを想定した場合に1台あたり15,000~50,000円と価格差があり、地域によって費用が異なります。ただし、太陽光パネルには処理費用の他にも、撤去費用・足場代などが発生するので注意が必要です。
ただし、上記はあくまでも15事業者の処理費用を参考にし、処理費用・運搬費用の目安を出しているため、実際の処理費用・撤去費用とは大きく異なる可能性もあります。
積み立て費用が不足しているケースは少なくない
FIT買取期間20年のうち、後半の10年間は太陽光パネルの解体等の積み立て期間として定められており、発電事業者には売電金額から積立金額が差し引かれて支払われています。FIT買取期間終了後に積立金を取り戻せるとはいえ、人件費や運搬費等が高騰していることもあり、処分コストが積立金を上回る可能性もあります。
もしも、積立金が不足した場合は、発電事業者が不足分を負担しなければなりません。FIT買取期間終了後の2034~2036年には、太陽光パネルの排出量がピークとなると見られており、企業は排出までに何らかの対策を講じる必要があります。
大量廃棄が推測される2030年問題に備える
大量廃棄が推測される2030年問題に備えるには、自社でリサイクルを積極的に進めていく必要があります。破砕して埋立処分をした場合はコストがかさみますが、再利用率を増やすと買い取ってもらえるので、処分費用を抑えられます。
太陽光パネルのリサイクル装置を導入する
太陽光パネルのリサイクル装置を導入すると、上述したように再利用率を高められます。解体部材の再利用できる部分を増やすほど、処分にかけていたコストがかからなくなり、処理費用を大幅に抑えられます。
リサイクル装置は分離型・一体型とあり、現場に合わせたサイズ感の装置を導入することが可能です。自社の規模感に合ったリサイクル装置を導入すれば、今後廃棄量が増えたとしても、外注で処理する費用と比べて安く済ませられます。
本サイトでは、太陽光パネルリサイクル装置の選び方やおすすめの製品を紹介しています。太陽光パネルリサイクル装置の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。