太陽光パネルの廃棄で注意すべきこと
太陽光発電の廃棄は有害物質を含んでいるため産業廃棄物として扱われ、定められている方法以外での廃棄は法律に違反します。撤去作業を行えるのは、電気工事士の有資格者のみです。太陽光パネルを廃棄する際の注意点や付属品の廃棄方法について解説していきます。
太陽光パネルは太陽光発電設備
太陽光パネルは、太陽光モジュールと呼ばれる太陽光発電設備の一部であり、寿命は30年ほどとされています。鉛やカドミウム、セレンなどの有害物質を含有しているため、パネルを取り扱う際には注意しなければなりません。パネル所有者は、廃棄や処理を実施する業者に製品情報について伝える義務がある点も特筆すべきポイントです。
太陽光パネル廃棄処理の注意ポイント
表面部分のガラスが破損して水漏れが生じると、太陽光パネルから有害物質が流失する可能性があるため適切に処理しなければなりません。電気遮断処理が必要ですが、ショートや感電するリスクがあるため、電気工事士に依頼してください。
しかしパネルが落下して移動もやむを得ない場合は、ガラスの破片でケガをしたり感電したりしないよう作業しましょう。ゴム手袋や長靴、絶縁処理済みの工具を用いるようにして、移動後は水濡れしないようにブルーシートで覆いましょう。そして人が触れてしまわないよう処理してください。
太陽光パネルは産業廃棄物扱い
太陽光発電設備を廃棄する際、人によってごみの扱い方が異なります。業者に依頼する場合はすべて産業廃棄物扱いとし、所有者個人で廃棄する際は一般ごみ扱いとなります。
太陽光パネルを処理場に搬入できない場合もあるため、廃棄予定の自治体に確認してください。高所での作業であり取り扱いが難しいため、業者に依頼が必要です。
太陽光パネル付属品の廃棄
太陽光パネルだけではなく、パワーコンディショナーや電子装置、ケーブル、架台などの付属品も廃棄しなければなりません。自治体によって廃棄方法が異なるため、必ず確認しましょう。基本的には、不燃ごみや粗大ごみ、一般ごみとして扱われます。パネルを処分する業者またはリサイクル業者に買い取ってもらえるケースもあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
まとめ
太陽光発電の廃棄は有害物質を含んでいるため、取り扱いには十分注意しなければなりません。
パネルが落下して処理する際には、ガラスの破片でケガをしたり感電したりしないよう作業しましょう。廃棄などの処理は危険性を伴うため、注意点について十分把握してから実施してください。